Daftmill Distillery
イギリス
2005年、カスバート家の兄弟がスコットランド・ローランドのファイフに興した蒸留会社である。領地で育てた大麦のみを用い、19世紀以来絶えていた季節蒸留を復活させた、スコットランド唯一のシングル・エステート・ファーム蒸留所を掲げる。
ダフトミル・ディスティラリーは、2005年、カスバート家の兄弟フランシスとイアンによって、スコットランド・ローランド、ファイフのハウ・オブ・ファイフに興された。二人は、領地の古い製粉所の建物を改装し、ローランドに数少ない稼働蒸留所の一つを造り上げた。2005年の創業ながら、原酒をじっくり熟成させたため、初のウイスキーがリリースされたのは2018年のことだった。この寡黙な待ちの姿勢ゆえ、ダフトミルはスコッチ愛好家の間で静かに待望される名となった。
ダフトミル最大の特徴は、19世紀以来スコットランドで絶えていた「季節蒸留」を復活させた点だ。フランシス・カスバートは、農作業の許す夏の2ヶ月と冬の2ヶ月だけ、自らの手で蒸留する。年産はわずか2万リットル(約100樽)。大麦は100%自家栽培、水は敷地内の泉、蒸留は本人の手仕事という、すべてが領地で完結する造りだ。
スコットランドで唯一「シングル・エステート・ファーム蒸留所」を名乗り、農場から瓶まで一貫する。夏季蒸留・冬季蒸留を区別したヴィンテージや、バーボン樽・シェリー樽のボトルを少量ずつ発売し、希少ゆえコレクターに珍重される。カスバート家が営む、ファイフの寡黙な造り手である。