WHY THIS TASTE — その香りには、理由がある。
製法・蒸留所・ブランド・ボトル・コラムの5層で、一杯の味に「理由」を。

ウイスキーのショットとビールを組み合わせる「ボイラーメーカー」。名前が定着したのは1930〜40年代のアメリカ。同じように混ぜずに並べる飲み方は、スコットランドの「ハーフ・アンド・ア・ハーフ」やフィラデルフィアの「シティワイド」など各地にある。歴史と合わせ方を整理する。

甲斐駒ヶ岳の麓の白州と、木曽駒ヶ岳の麓のマルス駒ヶ岳。花崗岩の軟水、木の発酵槽とよく似た二つの山の蒸溜所は、規模・加熱・冷却・樽と熟成地で分かれた。設備から味の違いと選び方を整理する。

華やかなスペイサイドで、毎年「煙の季節」を設けるベンリアック。ピート蒸溜はいつ、なぜ始まったのか。公式年表と資料の食い違いを整理し、本土の泥炭が生む甘い煙と、オリジナル・テン/スモーキー・テンの飲み比べ方まで案内する。

蒸溜所の「年間生産能力1,500万リットル」は、瓶に詰める液体の量ではない。水を除いた純アルコール(LPA)の量だ。度数が工程ごとに変わり、税金も純アルコールに掛かるから。ボトル本数への換算法と、日本の酒税との意外な共通点まで解説する。

「サントリー」は、もともと会社の名前ではなかった。1929年のウイスキー「白札」に始まる商品名で、寿屋が社名に掲げたのは1963年。「サン」は赤玉ポートワインの太陽、「トリー」は創業者の鳥井。広く語られる「鳥井さんの逆さ読み」説の扱いまで整理する。

機内やホテルでおなじみの50mlの小瓶。その先駆けとされるのが、1889年にダブリンのパワーズが出した71mlの瓶だ。50mlという数字が決まった経緯と、アメリカの町が販売を禁じた理由までをたどる。