Rémy Cointreau
フランス ・ 1990年創業
1990年、コニャックの名門レミー・マルタン社(1724年創業)を擁するエリアール・デュブレイユ家の持株会社と、リキュールの名門コアントロー社(1849年創業)を擁するコアントロー家の持株会社の合併により誕生した、フランスの酒類複合企業である。
レミー・コアントローの起源は、1724年に創業したコニャック「レミー・マルタン」と、1849年にアドルフとエドゥアール=ジャンのコアントロー兄弟が興したリキュール「コアントロー」という、二つの家業にさかのぼる。1965年、レミー・マルタンの経営者アンドレ・ルノーが没すると、その遺言により長女アンヌ=マリー・エリアール・デュブレイユが51%、次女ジュヌヴィエーヴ(コアントロー家のマックス・コアントローの妻)が49%を相続した。
1989年11月、エリアール・デュブレイユ家とコアントロー家それぞれの持株会社——コニャックのE.レミー・マルタン社とリキュールのコアントロー社を傘下に持つ——の合併が発表され、1990年に「レミー・コアントロー」として正式に成立した。合併により、年商60億フラン超、世界的な流通網を持つ企業が誕生した。ただし1990年代前半は、不況と日本経済の停滞という逆風のなか、厳しい経営が続いた。
現在もエリアール・デュブレイユ家とコアントロー家が主要株主を務める、コニャックを中核とするフランスの酒類複合企業として事業を続けている。