
WHY THIS TASTE
1992年にブッカー・ノウがスモールバッチ・コレクションの一角として立ち上げ、2019年にシングルバレルへ全面移行したボトル。107プルーフ(53.5度)と最低7年熟成という規格は据え置いたまま、1樽ずつ瓶詰めする形に変わり、ラベルには樽の熟成年数・熟成庫・樽詰め日が記される。ビームの低ライ麦系の原酒を使うためノブクリークやブッカーズと同系統ながら、樽ごとの個体差を楽しむ位置づけ。

この味を生む蒸留所
ジムビーム蒸留所ケンタッキー州クラーモント、世界で最も売れるバーボンを生み出す「バーボンの第一家族」ビーム家の本拠である。18世紀末にドイツから移住したベーム家のヤコブ・ビームが1795年頃に最初の樽を売り、以来7代にわたり一族が造りを受け継いできた。1933年の禁酒法撤廃後、ジム・ビームは70歳で独自の酵母を再現し、わずか120日で蒸留所を再建した逸話で知られる。孫のブッカー・ノエは40年以上マスターディスティラーを務め、1987年に世界初のスモールバッチ「ブッカーズ」を世に問うた。コーン主体のマッシュビルと、禁酒法以前から守られる一族の酵母が、甘くまろやかで飲みやすい定番の味を支える。今日ではビーム サントリーのもと、世界中で愛される揺るぎない看板であり続けている。
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ベイカーズBaker's
1992年発売、ジム・ビームのスモールバッチ・コレクションを構成する一銘柄。名は同蒸溜所に38年間勤め、夜警から蒸溜責任者まで務めたベイカー・ビームに由来する。ブッカー・ノーがブッカーズ、ベイジル・ヘイデン、ナッブクリークと共に生み出したコレクションの一つで、2019年には7年熟成のスモールバッチからシングルバレル仕様へと刷新された。現在はサントリー傘下ジム・ビーム蒸溜所で製造される。
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60度を超え、ボトルごとに度数が違うバーボン「ブッカーズ」。始まりは、ジム・ビームの孫ブッカー・ノーが親しい人に配っていたクリスマスの贈り物だった。熟成庫の「真ん中の樽」を選ぶ理由、2016年の値上げ騒動、数滴の水から始める飲み方まで。

バーボンの作り手は、ひと口含むと口をもぐもぐ動かして唇を鳴らす。ジムビームのブッカー・ノーが広めた「ケンタッキー・チュー」だ。本人の理屈は否定された「舌の地図」に近いが、口全体に行き渡らせ香りを鼻へ戻す動きには、ちゃんと意味がある。