WHY THIS TASTE
ビール樽で熟成させた原酒を、複数のワイン樽へ移し替えて仕上げる一本。公式は、その移し替えこそが味の秘密だと説明する。度数は43%、50clで、常設シリーズ「クラシックス」に入る。公式が紹介する評価は、香りは軽く果実的で、口に含むとスパイスと木の風味が現れるというもの。ビール樽だけで寝かせるジーゲルが麦芽とリンゴのような素直な果実味を見せるのに対し、ヒンメルベルクはワイン樽が赤い果実の印象と樽のスパイスを重ね、40%のジーゲルより3%高い度数がその厚みを支える。

この味を生む蒸留所
センティス蒸留所スイス・アッペンツェルに立つ、ロッハー醸造所(ブラウエライ・ロッハー)が造るスイス・シングルモルトである。ロッハー家の醸造の歴史は18世紀のオーバーエッグに遡り、1886年にアッペンツェルの醸造所を引き継いだ。今も醸造所兼蒸留所として稼働する。1999年、スイスで穀物由来スピリッツの製造禁止が解かれたのを機に、アッペンツェラー・センティス・モルトの生産を始めた。最大の特徴は、家業の地下蔵で見つかった古いビール樽での熟成だ。130年に及ぶビール造りの歴史を宿すこれらの樽——古いものは築120年——のみで熟成させる、おそらく世界で唯一の蒸留所である。アルプシュタインの湧水と高地栽培の大麦を用いる。ドライファルティヒカイトは2010年の欧州最優秀ウイスキーに選ばれた造り手だ。
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ゼンティス・モルトSantis Malt
スイス・アッペンツェル地方のローハー醸造所が造るスイス産シングルモルト。1810年創業の家族経営ビール醸造所が1999年から生産を開始した。使用済みビール樽での熟成を特徴とし、100年以上使われた樽もある。2010年にはジム・マレーの「ヨーロピアン・ウイスキー・オブ・ザ・イヤー」に選出された。
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