ゴードン&マクファイル、最後の「タリスカー」をリリース 39年で幕
名門ボトラー、ゴードン&マクファイルが自社最後となるタリスカーを発売。1987年蒸留・39年熟成・51.4%のカスクストレングス。ボトラーと蒸溜所の長い関係の終わりを告げる1本。
スコットランドの名門インディペンデントボトラー、ゴードン&マクファイル(G&M)が2026年7月9日、自社としては最後のタリスカーとなる1本を発表した。定番シリーズ「Connoisseurs Choice(コニサーズチョイス)」のヘリテージ枠からのリリースで、1987年3月3日に蒸留された39年もの。2026年4月30日に51.4%のカスクストレングスでボトリングされた。リフィルシェリーバット1樽からのシングルカスクで、本数はごく限られる(RRPは£1,250前後)。
タリスカーはスカイ島を代表するシングルモルトで、潮っぽさとスパイシーな胡椒感で知られる。今回の39年は、レーズンやクローブ、タンジェリン、ウォルナット、いちじく、黒胡椒、かすかな灰のニュアンスといった長熟由来の複雑さが語られている。
注目は味わい以上に、その歴史的な意味だ。G&Mは独立系ボトラーとして数々の蒸溜所の原酒を長期熟成で世に送り出してきたが、タリスカー蒸溜所の名を冠したボトルはこれが最後になるという。オフィシャル側が第三者への長期原酒供給を絞る近年の流れのなかで、ボトラーと蒸溜所の長く続いた関係のひとつが静かに幕を閉じる。
£1,250・数百本規模で日本の一般流通に乗る可能性は低く、実質的にはコレクター・オークション向けの1本だ。とはいえ「G&M×タリスカー」という組み合わせが見納めになる事実は、独立系ボトリングの歴史を語るうえで記憶しておきたい。
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