キルホーマン、創業家が選んだ「ファミリーコレクション」始動 最古の20年が登場
アイラ島のキルホーマンが2026年7月22日、創業家が樽を選び抜いた新シリーズ「ファミリーコレクション」の第1弾を発表した。11年・14年・18年・20年の4本立てで、20年は世界市場に広く流通する同蒸留所史上もっとも古いボトルとなる。
アイラ島のキルホーマン蒸留所が2026年7月22日、新シリーズ「キルホーマン・ファミリーコレクション」の第1弾を発表した。創業者アンソニー・ウィルス氏をはじめとするウィルス家のメンバーが、年に一度の熟成庫の見回りでそれぞれ気に入った樽を指名する、という趣向のシリーズだ。第1弾は11年・14年・18年・20年の4本で構成される。
4本の内訳
まず並びを見ておこう。11年はオロロソシェリー樽で54.7%、£115。14年は元バーボン樽で50.9%、£125。18年は元バーボン樽で50%、£185。そして目玉の20年は元バーボン樽で49.9%、£205となる。11年・18年・20年はポートエレン製麦所の約50ppmという重ピート麦芽を使い、14年だけは約20ppmと控えめで、自社のロックサイド農場で育てた大麦を敷地内で製麦した「100%アイラ」の系譜にあたる。同じシリーズの中で1本だけ性格が違うのは、選び手の好みがそのまま反映されている証でもある。
なぜ20年が節目なのか
キルホーマンが蒸留を始めたのは2005年。つまり20年熟成は、この蒸留所が現時点で出せる年数の上限に近い。ウィルス氏は、世界で広く買える20年を初めて出せることに、創業からの20年の重みを託している。アイラの新興蒸留所が「若さ」ではなく「年数」で語れる段階に入った、という区切りの1本だ。
日本の愛好家にとって
日本ではマキアベイやサナイグといった定番が手に取りやすい価格で流通しており、キルホーマンは「アイラの入り口」として定着している。
一方で今回のシリーズは英国参考価格で£115〜£205と、定番からは一段も二段も上の帯になる。国内流通は英国の専門店を経由する形が中心になるとみられ、入荷は輸入元と専門店の告知を追う必要がある。ブランドの全体像はキルホーマン、蒸留所の成り立ちはキルホーマン蒸留所のページで確認できる。
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