WHY THIS TASTE
1879年にアバディーンの紅茶商だったグラハム兄弟が始めたブレンド。長らくアイラモルトを前面に出す構成で知られたが、2013年にバーン・スチュワート社がスペイサイドのモルトを増やす方向へ配合を見直し、創業地である北東部らしい輪郭へ戻した。現在もアイラの要素はブナハーブンが担っている。ピーテッドとノンピートのモルト、バーボン樽で寝かせたグレーンを合わせ、内面を焦がしたバージンオーク樽で二段目の熟成をかけて、煙に甘みを釣り合わせる。40度。

この味を生む蒸留所
ブナハーブン蒸留所ゲール語で「川の河口」を意味するブナハーブンは、ポートアスケイグから未舗装の細道をたどった先、人里離れた入り江にひっそりと佇む。1881年創業。一マイル北のマーガデール泉から、ピートを通さない硬質な水を引くのが大きな特徴だ。そのためアイラにありながらスモークは控えめ——潮風とナッツ、そしてシェリー樽由来のドライフルーツの円熟が主役となり、重厚でありながら気品ある味わいを描く。「アイラ=ピート」という先入観を静かに裏切るこの個性は、島の多様性を象徴している。運営はディーンストンやトバモリーと同じバーンスチュワート系(ディステル、ハイネケン系)。海に開かれた立地ゆえの塩気と、泉が与える丸みが同居する、通好みの一本だ。
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ブラックボトルBlack Bottle
1879年、アバディーンの茶商グラハム三兄弟が手がけたブレンド。黒い瓶が名の由来だが、第一次大戦でドイツからのガラス供給が絶たれ緑瓶に切り替わった逸話を持つ。アイラ島の個性はブナハーブンが担い、1990年代にはよりアイラ色を強めた刷新も経て、現在はCVHスピリッツ傘下。
上記ブナハーブンの原酒に加え、複数のモルト・グレーンウイスキーをブレンドするが、詳細な配合比は非公開。
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