WHY THIS TASTE
スペイサイドとハイランドのモルトを軸に、シェリー樽とバーボン樽で21年熟成させた原酒で組む上位版。8年・12年がモルトとグレーンを1対1で合わせるのに対し、こちらはモルト55%対グレーン45%とモルト側へ寄せてあり、21年ぶんの樽の甘みがグレーンに薄められずに残る。結果としてレーズンやいちじく、ローストしたナッツの層が厚くなり、下位の2本にある若い果実の跳ねが落ち着く。それでも瓶詰めの方針は共通で、冷却濾過をせず50度のまま。長熟のブレンデッドにありがちな穏やかさへ流れず、密度を保ったまま押してくる。
このボトルのブランド
ブラック・ブルBlack Bull
1864年にダンディーの食料雑貨店主ジョージ・ウィルシャーが生んだブレンデッドスコッチで、モルト比率の高い濃厚な味わいが特徴。ラベルの牛の絵は自身が飼育していた牛に由来する。2001年に独立ボトラーのダンカン・テイラーがブランドを取得し、伝統のレシピを守りながら高いモルト比率と50%ABVでの少量生産を続けている。現行のコアレンジは、年数表記のないカイローと、その派生であるピーテッド/シェリーフィニッシュ、そして8年・12年・21年。いずれも冷却濾過をせず50度で瓶詰めするのが共通の設計で、ブレンデッドとしては異例の骨太さを持つ。
25以上の蒸留所の原酒を配合するが個別蒸留所名は非公開。
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