
WHY THIS TASTE
スペイサイドのモルトとグレーンを合わせた、年数表記を持たないレンジの入り口。リフィルのバーボン樽とシェリー樽で育てた原酒を使い、配分をバーボン樽寄りに置くため、トフィーアップルや洋なしの甘さとバニラの丸みが前に出る。冷却濾過をせず50度で瓶詰めするので、この価格帯のブレンデッドとしては口当たりに粘度があり、加水やハイボールにしても味の芯が崩れない。樽の時間を重ねた8年・12年に比べると木の渋みや乾いた果実の濃さが軽く、ブランドの設計思想だけを素直に取り出した1本といえる。
このボトルのブランド
ブラック・ブルBlack Bull
1864年にダンディーの食料雑貨店主ジョージ・ウィルシャーが生んだブレンデッドスコッチで、モルト比率の高い濃厚な味わいが特徴。ラベルの牛の絵は自身が飼育していた牛に由来する。2001年に独立ボトラーのダンカン・テイラーがブランドを取得し、伝統のレシピを守りながら高いモルト比率と50%ABVでの少量生産を続けている。現行のコアレンジは、年数表記のないカイローと、その派生であるピーテッド/シェリーフィニッシュ、そして8年・12年・21年。いずれも冷却濾過をせず50度で瓶詰めするのが共通の設計で、ブレンデッドとしては異例の骨太さを持つ。
25以上の蒸留所の原酒を配合するが個別蒸留所名は非公開。
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