WHY THIS TASTE
クラシックカスクと同じく小樽を厳選して熟成させるが、こちらはポート樽の影響が強く出た樽を選び、加水せず58度で瓶詰めする。酒精強化ワイン樽由来のドライフルーツとバタースコッチの厚みに、タスマニア高地のピートがもたらす甘い燻りが重なる構成。香りは軽いオークのスパイスを包む濃密なモルトと甘いオレンジ、赤い果実。味わいはシナモンを効かせたゴールデンシロップ・ダンプリングからクリーミーなバニラとプラムプディングへ移り、余韻はダークチョコレートとマジパン。43度のクラシックカスクの骨格をそのまま濃縮した位置づけで、度数の割に刺激が立たず、加水しても味の芯が崩れない。

この味を生む蒸留所
ラーク蒸留所オーストラリア・タスマニア州ホバートに立つ、豪州ウイスキー産業の礎を築いた蒸留所である。1989年、タスマニア高地でのマス釣りの折、ビル・ラークが義父マックスに「なぜタスマニアでモルトウイスキーを造る者がいないのか」と漏らしたことが出発点だった。ビルとリンのラーク夫妻は、19世紀以来小規模蒸留を禁じていた時代遅れの法を改正させ、1992年に154年ぶりとなる豪州のシングルモルト蒸留を実現した。ビル・ラークは「オーストラリアン・ウイスキーの父」と呼ばれる。タスマニア高地の自社ピート湿原から採る淡水スパグナム・ピートで、豪州産大麦を日々燻す。彼らの情熱が、30年後に300を超える蒸留所が並ぶ一大ブームの火種となった。
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ラークLark
オーストラリア・タスマニア島発のシングルモルトウイスキー。1839年の蒸溜禁止法の影響で長らく途絶えていた同州の蒸溜文化を、ビル&リン・ラーク夫妻が1992年に法改正を主導し復活、1998年に商業リリース第一号を発売。ビル・ラークは「タスマニアウイスキーの父」と称され、南半球初のウイスキー殿堂入りを果たした。
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