Lark
オーストラリア・タスマニア州ホバートに立つ、豪州ウイスキー産業の礎を築いた蒸留所である。1989年、タスマニア高地でのマス釣りの折、ビル・ラークが義父マックスに「なぜタスマニアでモルトウイスキーを造る者がいないのか」と漏らしたことが出発点だった。ビルとリンのラーク夫妻は、19世紀以来小規模蒸留を禁じていた時代遅れの法を改正させ、1992年に154年ぶりとなる豪州のシングルモルト蒸留を実現した。ビル・ラークは「オーストラリアン・ウイスキーの父」と呼ばれる。タスマニア高地の自社ピート湿原から採る淡水スパグナム・ピートで、豪州産大麦を日々燻す。彼らの情熱が、30年後に300を超える蒸留所が並ぶ一大ブームの火種となった。
ラークは、タスマニア産の大麦を用い、高地の自社湿原から採る淡水ピートで麦芽を燻すのが最大の特徴だ。伝統的な銅製ポットスチルで蒸留し、樽で熟成させる。1998年、ビルとリンの台所からデイビー・ストリートのボンドストアへと歩みを進め、最初のラーク・シングルモルトが商業的に発売された。ピートの利いた原酒から穏やかなものまで、幅広い表情を生み出す。
ラーク蒸留所の構想は、1989年、タスマニア高地でのマス釣り旅行中に、ビル・ラークが義父マックスに「なぜタスマニアでモルトウイスキーを造る者がいないのだろう」と漏らしたことに始まる。ラーク蒸留所は1992年、ビルとリンのラーク夫妻によって創業された。ビルは、19世紀以来小規模蒸留を禁じてきた時代遅れの法の撤廃を働きかけて成功させ、ラーク家の台所は154年ぶりに豪州でシングルモルト原酒を造る蒸留所となった。ビルは「オーストラリアン・ウイスキーの父(ゴッドファーザー)」と称される。
蒸留所はオーストラリア・タスマニア州の州都ホバートに立つ。タスマニア高地にラーク自身のピート湿原を持ち、そこから採取した淡水スパグナム・ピートを蒸留所へ運び、日々豪州産の大麦を燻すのに用いる。冷涼で清らかなタスマニアの自然と、自前のピートが、独自の酒質を支える。
シングルモルトの各種を核に、クラシック・カスクやピーテッドのリリースを展開する。豪州ウイスキー産業の草分けとして、その品質と歴史はタスマニアン・ウイスキー全体の評価を牽引してきた。ビルとリンのラーク夫妻の情熱が、30年後に300を超える蒸留所が並ぶ豪州クラフト蒸留ブームの火種となった、記念碑的な造り手である。

この蒸留所が属する地域
スコットランド・アイルランド・アメリカ・カナダ・日本の五大産地以外にも、世界各地でウイスキー造りが広がっている。インドは消費量世界最大市場を背景にアムルットやポール・ジョンといった評価の高いシングルモルトを生み、台湾のカバランは高温多湿な気候を生かした急速熟成で国際賞を席巻した。オーストラリア、フランス、ドイツ、北欧諸国でも個性的なクラフト蒸留所が台頭している。
世界のウイスキーを深掘りする →地理ではなく味わいで繋がる、別の産地の蒸留所。