WHY THIS TASTE
ロングロウの重ピート原酒を18年寝かせた、このブランドで唯一の年数表記付き常設品。長い熟成でフェノールの尖りが落ち、煙は前面から退いて乾いた果実や樹脂の奥に沈む。熟成はシェリー樽が主体だが組み合わせはリリースごとに変わり、シェリー9割にポート樽1割を合わせた年もあれば、バーボン樽を3割混ぜた年もある。同じ18年でもボトリングごとに表情が動く。46度・ノンチルフィルター・無着色はJ&Aミッチェル社の共通仕様。バーボン樽主体で煙を前に出す年数表記なしのピーテッドとは、煙の置き場所が逆になる。

この味を生む蒸留所
スプリングバンク蒸留所スコットランド、キャンベルタウンに立つ、同地に残る数少ない蒸留所の一つである。1828年に免許を得て、レイド兄弟が創業。1837年にジョン&ウィリアム・ミッチェル兄弟が取得し、以来ミッチェル家がJ&Aミッチェル社として今も一族経営を続ける。最大の特徴は、大麦の製麦から瓶詰めまで、ウイスキー造りの全工程を自社の敷地内で行うスコットランド唯一の蒸留所である点だ。1992年にはフロアモルティングを復活させた。造る原酒は3種——2.5回蒸留のミディアム・ピート『スプリングバンク』、2回蒸留のヘビー・ピート『ロングロウ』、3回蒸留のライト・ピート『ヘーゼルバーン』。手仕事を貫く、キャンベルタウンの至宝だ。
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ロングロウLongrow
スコットランド・キャンベルタウンのスプリングバンク蒸溜所が手がけるヘビーピーテッドな銘柄。1973年に生産開始。銘柄名はかつてキャンベルタウンに存在した蒸溜所に由来する。麦芽をピート香約50ppmまで焚き込み2回蒸溜、主にバーボン樽で熟成する。力強いスモーキーさとクリーミーな甘み、コーヒーや潮の香りを感じさせる長い余韻が特徴で、スプリングバンクの中でも個性の強い一本として知られる。
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