WHY THIS TASTE
ピート麦芽で仕込んだ原酒を、ファーストフィルとセカンドフィルのペドロヒメネス樽で最低4年熟成させる。ペドロヒメネスはシェリーのなかでも最も甘く粘性の高いタイプで、その樽香がレーズンとチョコレートのような濃い甘みをもたらし、煙をくるむ。蒸留所自身がライトリー・ピーテッドと呼ぶとおり煙は穏やかで、余韻にうっすら燻香が残る程度に収まる。同じピート麦芽をアメリカンオーク樽で熟成したピーテッド アメリカンオーク(43度)が煙と樽のバニラを直球で見せるのに対し、こちらは46度の厚みとペドロヒメネスの甘さで煙を包む対照的な一本。2019年のWizards of Whiskyで金賞。

この味を生む蒸留所
ミルストーン蒸留所(ザイダム)オランダ・ベルギー国境の町バールレ=ナッサウに立つ、オランダ初のシングルモルト「ミルストーン」を生む家族蒸留所である。1975年、デ・カイパーで20年ほど生産やレシピを担ったフレッド・ファン・ザイダムが、一基の銅製スチルとわずか300平方メートルで小さな蒸留所を興した。妻エレーヌがデザインとパッケージを手がけ、1990年代には息子パトリックとギルベルトが加わった。マスターディスティラーのパトリックが、スコットランドに範を取りつつ独自の個性を持つオランダ・シングルモルトを実現した。ブランド名「ミルストーン」は、穀物を挽く伝統的なオランダの風車にちなむ。大麦・ライ麦の多くを自社で育てる「farm to glass」を貫く、こだわりの造り手だ。
蒸留所の詳細を見る →このボトルのブランド
ミルストーンMillstone
オランダ・バールレナッサウのザウダム・ディスティラーズが手がける同国代表のウイスキーブランド。1975年創業のジン・ジュネヴァ蒸溜所で1996年から試験的にウイスキーを仕込み、2007年に初のシングルモルト「ミルストーン」を発売した。7日間の長期発酵と小型銅製ポットスチルによる緩やかな蒸溜が特徴で、自社栽培の穀物を風車で製粉するなどオランダらしい製法にもこだわる。
このブランドの他のボトルを見る →