コネマラ、軽やかなピートの新顔「ゴールド」 フランスを皮切りに欧州展開
アイルランドでは数少ないピーテッド・シングルモルト「コネマラ」が2026年7月20日、より軽い味わいの新商品「コネマラ ゴールド」を発表した。40%・約23.50ユーロで、2026年8月のフランスを皮切りに欧州各国へ広げる。
アイルランドでは数少ないピーテッド・シングルモルトとして知られるコネマラが2026年7月20日、新商品「コネマラ ゴールド」を発表した。アルコール度数40%、参考価格23.50ユーロ。熟成年数の表記はなく、元バーボン樽で寝かせた原酒を使う。
狙いは「煙が苦手な人」
特徴は、ピートの効かせ方をあえて弱めていること。ブランド側は洋梨や桃の甘さと穀物のニュアンスの後ろに、控えめな煙が漂う設計だと説明している。サントリーグローバルスピリッツでスコッチとアイリッシュを担当するシニアブレンダーのサラ・ダウリング氏は、これを「新しい飲み手にとってより親しみやすい」コネマラだと表現する。狙いは明快で、ブレンデッドウイスキーを普段飲んでいる層と、アイリッシュのシングルモルトに興味はあるが強い煙は苦手という層だ。
コネマラは18世紀の製法にならい、ピート火で乾かした麦芽を二回蒸留で仕込む。その工程を維持したまま煙の量だけを絞ったのが今回の1本ということになる。
価格が語る位置づけ
23.50ユーロという値付けは、既存のコネマラ ピーテッドより手頃な帯にあたり、入門者向けの位置づけといえる。展開は2026年8月のフランスが第一弾で、その後年内に欧州の他市場へ広げる計画だ。現時点で日本での発売はアナウンスされていない。
日本の売り場との関係
国内ではコネマラ ピーテッド、カスクストレングス、12年あたりが流通している。

アイラモルトに比べると煙は穏やかで、ピート入門としてすすめられることも多い銘柄だが、そのコネマラがさらに一段軽い入り口を用意したかたちだ。ブランドの詳細はコネマラ、蒸留を担うクーリー蒸留所、親会社のサントリーの各ページも参照してほしい。
次に読む

なぜ蒸溜所は、酒を造る工場なのに見学者を招き入れるようになったのか——1969年に開いた一枚の扉と、年270万件の訪問
蒸溜所はもともと、一般客に語る動機がない場所だった。1969年にグレンフィディックが開いた受付棟から、年270万件の訪問を集める産業へ。蒸溜所見学が生まれた理由と、日本の人気蒸溜所で製造現場が抽選制になった事情をたどる。

なぜジョニーウォーカー ブルーラベルは、年数表記がないのに「最高峰」なのか——初期ボトルに刷られた「15〜60年」と、静かに消えた一行
ブラックラベルは「12年」と刻むのに、シリーズの頂点に立つブルーラベルには年数がない。1987年に「オールデスト」として生まれた一本の、初期ラベルに刷られていた「15-60年」という一行の行方をたどる。

