グレングラッソー、定番に15年を追加 生産一時停止から1年半での攻め手
生産を一時停止していたグレングラッソーが2026年7月20日、英国で新たな定番「15年」を発売した。PXシェリー樽とスペイン産ワイン樽の原酒を組み合わせた46%で、8月に欧州、9月にアジア太平洋へと広げる。
スコットランド北東部の海沿いに立つグレングラッソー蒸留所が2026年7月20日、英国で新たな定番「グレングラッソー15年」を発売した。アルコール度数46%、英国参考価格£85。限定品ではなく、通年で買えるコアレンジへの追加となる。
中身と展開スケジュール
熟成にはペドロヒメネスのシェリー樽とスペイン産ワイン樽を使い、それぞれの原酒を組み合わせている。公式のテイスティングノートにはオレンジ、塩キャラメル、マヌカハニー、コーヒーといった言葉が並ぶ。海辺での熟成に由来する塩気と、シェリー由来の甘さを組み合わせる、この蒸留所らしい設計だ。展開は英国が7月20日、欧州主要市場が8月、アジア太平洋が9月の予定で、日本に届くとすれば9月以降になる。
「一時停止」から1年半での新定番
このリリースが意味を持つのは、蒸留所が置かれてきた状況ゆえだ。親会社のブラウン=フォーマンは2025年1月、グレングラッソーの生産を一時停止すると発表した。同社はこれを閉鎖ではないと説明し、姉妹蒸留所ベンリアックとの生産共有モデルへ移行して、稼働期とサイレントシーズンを組み合わせる形にすると位置づけている。当時は世界の従業員の約12%削減やルイビルの樽工場閉鎖も同時期に打ち出されており、スコッチ部門の不振が背景にあった。
その1年半後に、限定品ではなく定番のラインを1本増やしてきた。減産の局面でブランドの骨格を細らせるのではなく、むしろ厚くする判断であり、この蒸留所を静かに畳んでいくつもりではないという意思表示として読める。
日本での位置づけ
国内では12年、サンデンド、ポートソイあたりが流通しており、価格帯としては手が届く部類だ。
15年が加わると、12年の上に年数表記のもう一段が乗ることになる。ブランドの成り立ちはグレングラッソーとグレングラッソー蒸留所、親会社の全体像はブラウン=フォーマンのページで確認できる。
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