インド産シングルモルト「インドリ」、ハロッズ初上陸 11年の限定品は数週間で完売
インドを代表するシングルモルト「インドリ」がロンドンの百貨店ハロッズに初上陸。創業者を称える限定「ファウンダーズ・リザーブ 11年」(世界1,100本)は数週間で売り切れた。
インドを代表するシングルモルト「インドリ」が、ロンドンの高級百貨店ハロッズに初上陸した。デビューを飾ったのは創業者を称える限定ボトル「ファウンダーズ・リザーブ 11年」で、世界1,100本限定・価格350ポンド。発売後、ハロッズでは数週間で完売した。
このボトルは11年熟成のカスクストレングスで、度数は58.5%。元ボルドー赤ワイン樽で熟成されている。造り手はピカディリー・ディスティラリーズ、蒸留所はインド北部ハリヤナ州のインドリだ。夏は50℃近く、冬は氷点下まで下がる激しい寒暖差が熟成を早め、スコットランドより短い年数でも濃厚な樽由来の風味が乗るのが特徴とされる。
インディアン・ウイスキーは近年、国際コンペで主要賞を相次いで受賞し、単なる新興勢力から「世界で戦うシングルモルト」へと評価を変えつつある。7月15日には英印FTAでスコッチの対インド関税が下がる一方、逆にインド産が英国のプレミアム市場へ攻め込む——ウイスキーの東西が交差する象徴的な出来事といえる。日本でもインドリは流通しており、まずは定番のスリーウッドがその濃密な味わいへの入り口になる。
次に読む

オーガニックのウイスキーは、どこまでが有機なのか——認証が見ているのは畑で、味を決める樽は範囲の外にある
「オーガニック」と書かれたウイスキーが保証しているのは大麦の育て方で、香味を決める樽は多くの認証で対象外。中古樽のまま認証を保つ造り手と、樽まで有機にした造り手がいる。日本では2025年10月に表示の条件も変わった。

ウイスキーはヴィーガンなのか——グルテンは蒸留器が置いていったが、この問いは樽の前歴に残る
原料は穀物と水と酵母。それでも「ウイスキーはヴィーガンか」という問いは消えない。グルテンと違い、蒸留ではこの問いに答えが出ないからだ。清澄という工程と、シェリー・ポート・ビールという樽ごとに異なる前歴を辿る。

ブラインド・テイスティング用のグラスは、なぜ青いのか——白ワインを赤く染めた実験と、色を消す道具
ブラインド用のグラスには、中身の色が見えない青や黒のものがある。色を隠すと何が変わるのか——白ワインを赤く染めた2001年の実験と、黒いグラスを使った追試、そしてウイスキーの色が読み違えやすい理由をたどる。
