Indri
インド北部ハリヤナ州カルナル県のインドリ村に立つ、近年急成長したシングルモルト蒸留所である。運営するピカディリー・アグロ・インダストリーズは1953年設立の砂糖・アルコール会社で、1994年にシャルマ家が製糖所と蒸留所を取得した。2011年にインドリの町に専用のモルトウイスキー蒸留所を建て、2021年にブランド「インドリ」を導入、2022年に正式発売した。ヒマラヤ山麓に近い立地で、2023年には「インドリ ディワリ コレクターズ・エディション」がウイスキーズ・オブ・ザ・ワールド・アワードでベスト・イン・ショー/ダブルゴールドに輝いた。2024年には世界で最も急成長したシングルモルトと報じられた、新星の造り手だ。
インドリは、インド産の大麦を用いてシングルモルトを造る。銅製ポットスチルで蒸留し、樽で熟成させるが、北インドの高温がもたらす急速な熟成が最大の特徴だ。インドの気候ではスコットランドの数倍の速さで原酒が育ち、若くして凝縮した香味を宿す。バーボン樽、ワイン樽、PXシェリー樽など多彩な樽使いで、幅広い表情を生む。
インドリ蒸留所は、ピカディリー・アグロ・インダストリーズ(PAIL)が運営する。同社は1953年に設立された砂糖・アルコール製造会社で、1994年にシャルマ家が製糖所と蒸留所を取得して以来、製品を磨き続けてきた。2011年、インドリの町に専用のモルトウイスキー蒸留所を建設。2021年にブランド「インドリ」を導入し、2022年に正式発売した。ブランド名は、蒸留所のあるハリヤナ州カルナル県のインドリ村に由来する。プロモーターのシッダールタ・シャルマのもと、今も家族経営を続ける。
蒸留所はインド北部ハリヤナ州カルナル県のインドリ村に立つ。ヒマラヤ山麓に近い北インドの立地で、灼熱の夏と冷涼な冬という大きな寒暖差に恵まれる。この気候が、急速で豊かな熟成を後押しする。
旗艦の「インドリ トリニ(The Three Wood)」を核に、限定の「ディワリ コレクターズ・エディション」などを展開する。2023年、ディワリ・エディションがウイスキーズ・オブ・ザ・ワールド・アワードでベスト・イン・ショー/ダブルゴールドに輝き、スコッチや日本の名酒を抑えて世界一に選ばれた。2024年には世界で最も急成長したシングルモルトと報じられ、年間17万ケースを売り上げる新星となった。

この蒸留所が属する地域
スコットランド・アイルランド・アメリカ・カナダ・日本の五大産地以外にも、世界各地でウイスキー造りが広がっている。インドは消費量世界最大市場を背景にアムルットやポール・ジョンといった評価の高いシングルモルトを生み、台湾のカバランは高温多湿な気候を生かした急速熟成で国際賞を席巻した。オーストラリア、フランス、ドイツ、北欧諸国でも個性的なクラフト蒸留所が台頭している。
世界のウイスキーを深掘りする →地理ではなく味わいで繋がる、別の産地の蒸留所。