
WHY THIS TASTE
バランタインの原酒を担うスペイサイドのグレンバーギー蒸留所のモルトを、ファーストフィルのアメリカンオーク樽から選び抜き、カスクストレングスの56度で瓶詰めした数量限定品。原酒を初めて受け入れる樽は木の甘い成分が溶け出しやすく、公式が挙げるクレームブリュレやハチミツを思わせる甘みは、この樽選びに由来すると読める。度数が高いぶん果実味も濃く、凝縮感のある口当たりになる。同時発売の21年が30年以上熟成の原酒を使い40度で仕上げた複層的な一本であるのに対し、16年は単一の樽種と樽出しの度数で、蒸留所の果実味をまっすぐ見せる位置づけにある。

この味を生む蒸留所
グレンバーギー蒸留所スコットランド・スペイサイド、フォレス近郊に立つ、ブレンデッド「バランタイン」の中核を担う蒸留所である。1810年、ウィリアム・ポールが「キルンフラット蒸留所」として創業したとされ、公式の生産記録は1829年までさかのぼる。経営難で1870年に一度閉鎖され、翌1871年に「グレンバーギー」と改名、1878年にチャールズ・ケイのもとで再開した。1958年には、通常のポットスチルに加え、当時珍しいローモンド式スチルを導入し、「グレンクレイグ」という実験的なシングルモルトを1981年まで生産した。2005年、ペルノ・リカールがアライド・ドメックを買収し、傘下のシーバス・ブラザーズ社の一員となった。産出原酒の大半はバランタインやオールド・スマグラーのブレンドに用いられる、縁の下の実力派だ。
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バランタインBallantine's
1827年、エディンバラの農家の息子ジョージ・バランタインが開いた食料品店から始まったスコッチブランド。ミルトンダフとグレンバーギーの原酒を「フィンガープリント・モルト」として核に据え、グレントファースなど50種以上のモルト・グレーン原酒を組み合わせる。1937年にハイラム・ウォーカーが買収して国際展開を本格化させ、2005年からはペルノ・リカール(シーバス・ブラザーズ)傘下。
上記3蒸留所(フィンガープリント・モルト)に加え、50種以上のモルト・グレーンウイスキーをブレンド。全構成比は非公開。
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