WHY THIS TASTE
イアン・マクロード社の独立瓶詰めシリーズ「チーフタンズ」の一本。2006年10月に蒸留した原酒をシェリーバット1樽(#3272)だけで11年寝かせ、2018年4月に624本を瓶詰めした。48度。単一樽ゆえに蒸留所の定番のような均し方はされておらず、ダークチョコレートや焼いたリンゴ、ヘーゼルナッツといったシェリー樽由来の甘く香ばしい要素がまとまって出る。

この味を生む蒸留所
ブナハーブン蒸留所ゲール語で「川の河口」を意味するブナハーブンは、ポートアスケイグから未舗装の細道をたどった先、人里離れた入り江にひっそりと佇む。1881年創業。一マイル北のマーガデール泉から、ピートを通さない硬質な水を引くのが大きな特徴だ。そのためアイラにありながらスモークは控えめ——潮風とナッツ、そしてシェリー樽由来のドライフルーツの円熟が主役となり、重厚でありながら気品ある味わいを描く。「アイラ=ピート」という先入観を静かに裏切るこの個性は、島の多様性を象徴している。運営はディーンストンやトバモリーと同じバーンスチュワート系(ディステル、ハイネケン系)。海に開かれた立地ゆえの塩気と、泉が与える丸みが同居する、通好みの一本だ。
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チーフタンズChieftain's
イアン・マクロード・ディスティラーズが手がける独立ボトラーブランドで、同社の「アズ・ウィー・ゲット・イット」等と並ぶラインの一つ。2000年代にはスプリングバンクやブローラ、ローズバンク、ポートエレン、アードベッグなど、閉鎖蒸留所やアイラ島の希少原酒を中心に高評価のボトリングを多数輩出した、20年以上の歴史を持つシリーズ。
独立ボトラーのシングルカスクシリーズで、リリースごとに構成蒸留所が異なる。
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