
WHY THIS TASTE
ビリー・ウォーカーが2017年に蒸留所を取得して以降のシェリー樽路線を代表する定番。アメリカンオークのエックスバーボン樽で主熟成させた原酒を、ペドロヒメネスのパンチョン、オロロソのバット、赤ワイン樽、バージンオークへ振り分けて長く仕上げるため、ダークチョコやレーズンの濃さにマジパンと洋梨のフルーティーさ、ナツメグの刺激が重なる。ノンピート、46度、ノンチルフィルタード・無着色。

この味を生む蒸留所
グレンアラヒー蒸留所スコットランド・スペイサイド、アベラワー近郊、ベン・リネス山の麓に立つ蒸留所である。1967年、マッキンレイ・マクファーソン社が、名設計者ウィリアム・デルメ=エヴァンスの手で建設した。重力を生かした効率的な工程と、一貫した品質、規模を重視した設計が特徴だ。1985年にインヴァーゴードンが取得して休眠、1989年にキャンベル・ディスティラーズが再開させた。転機は2017年、ベンリアックの元経営者ビリー・ウォーカーらが取得し、グレンアラヒー・ディスティラーズ社を設立したことだ。以来、シェリー(PX・オロロソ)、ラム、赤ワイン、バージンオークなど多彩な樽を駆使した、カスクストレングスの高品質シングルモルトで一躍注目を集める造り手となった。
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グレンアラヒーGlenAllachie
スコットランド・スペイサイド、アバラワーのグレンアラヒー蒸溜所が生み出すシングルモルト。1967年創業、長らくブレンド用原酒の生産が中心だったが、2017年にベンリアックやグレンドロナックの再生で知られる著名な蒸溜家ビリー・ウォーカーが買収し、シングルモルトブランドとして生まれ変わった。オーチャードフルーツやレッドベリー、シェリー樽由来のレーズンやチョコレートを思わせる複雑で果実味豊かな味わいが特徴。
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2021年と2025年、ワールド・ウイスキー・アワードで世界最高のシングルモルトに選ばれたグレンアラヒー。だがその液体は、ビリー・ウォーカーが蒸溜所を買う何年も前に、ブレンド用として造られた原酒だった。

「世界一のウイスキー」という言葉をよく見かけるが、誰がどう決めているのか。ブラインド審査の国際品評会(WWA・IWSC)と、一人の評論家が書く『ウイスキー・バイブル』の違いから、その称号の読み解き方までを整理する。