熟成に使われた樽
冷戦時代の1984年、旧チェコスロバキアで密かに仕込まれた原酒が起源という異色の経歴を持つ蒸留所。度数・年数はヴィンテージ・バッチにより変動する。
この味を生む蒸留所
プラードロ蒸溜所チェコ西部プラードロに立つ、社会主義時代にまで遡る歴史を持つ蒸留所である。チェコのウイスキー造りは、テシェティツェとプラードロの2つの蒸留所で発展し、1980年代には初期のゴールドコック・シングルモルトが国内やソ連圏で売られた。1989年のビロード革命ですべてのスチルが止まったが、プラードロでは2010年に生産が再開された。蒸留家ヴァーツラフ・シトネルらは、スコットランドの蒸留所を訪ねる術もないまま、書物と他のスピリッツの蒸留経験、試行錯誤だけで造りを立て直した。のちにストック・スピリッツが同蒸留所を買収した際、半ば忘れられてチェコ・オーク樽で熟成し続けていた数千の樽が見つかり、それが驚くほど良質だったという。社会主義期の遺産を宿す、チェコの造り手だ。(公開情報は比較的限られる。)
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ハンマーヘッドHammer Head
チェコ西部プラードロ蒸溜所で1984年に旧ソ連関係者らの依頼により製造が始まったチェコ産シングルモルト。当時輸入困難だったスコットランド産ピートを用い、チェコ産オーク樽・大麦のみで仕込まれた。名称は1928年に導入された騒音の大きいハンマーミルに由来。2007年にストック・スピリッツが買収した際、熟成中の樽が大量に見つかり再発見された「幻のウイスキー」として知られる。
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