Pradlo
チェコ西部プラードロに立つ、社会主義時代にまで遡る歴史を持つ蒸留所である。チェコのウイスキー造りは、テシェティツェとプラードロの2つの蒸留所で発展し、1980年代には初期のゴールドコック・シングルモルトが国内やソ連圏で売られた。1989年のビロード革命ですべてのスチルが止まったが、プラードロでは2010年に生産が再開された。蒸留家ヴァーツラフ・シトネルらは、スコットランドの蒸留所を訪ねる術もないまま、書物と他のスピリッツの蒸留経験、試行錯誤だけで造りを立て直した。のちにストック・スピリッツが同蒸留所を買収した際、半ば忘れられてチェコ・オーク樽で熟成し続けていた数千の樽が見つかり、それが驚くほど良質だったという。社会主義期の遺産を宿す、チェコの造り手だ。(公開情報は比較的限られる。)
プラードロの復興を担った蒸留家ヴァーツラフ・シトネルとそのチームは、スコットランドの蒸留所で学んだり訪ねたりする術がないまま、書物と他のスピリッツの蒸留経験、そして試行錯誤だけで造りを立て直した。特徴的なのは、チェコ・オーク樽での熟成だ。のちにストック・スピリッツが同蒸留所を買収した際、半ば忘れられてチェコ・オーク樽で熟成し続けていた数千の樽が見つかり、それが驚くほど良質だったと伝わる。
プラードロ蒸溜所は、チェコのウイスキー造りの歴史の一端を担う蒸留所である。チェコのウイスキーは、テシェティツェとプラードロの2つの蒸留所で発展し、1980年代には初期のゴールドコック・シングルモルトが国内やソ連圏で広く売られた。1989年のビロード革命を機にすべてのスチルが止まり、チェコ・ウイスキーは2000年代まで復活を待つことになった。プラードロでの生産は2010年に再開された。(社会主義期にまで遡る歴史ゆえ、詳細な沿革に関する公開情報は限られる。)
蒸留所はチェコ西部のプラードロに立つ。チェコの穀倉地帯と森に囲まれたこの地で、良質な水と穀物を用いてウイスキーが造られる。中欧の冷涼な気候が、熟成に独特の性格を与える。
チェコ最古とされる「ゴールドコック」ブランドのシングルモルトに連なる原酒を生んできた。長期熟成のシングルモルトなど、社会主義期から受け継いだ古い樽由来のボトリングも知られる。中欧のウイスキー史を今に伝える、チェコの数少ないウイスキー蒸留所の一つだ。

この蒸留所が属する地域
スコットランド・アイルランド・アメリカ・カナダ・日本の五大産地以外にも、世界各地でウイスキー造りが広がっている。インドは消費量世界最大市場を背景にアムルットやポール・ジョンといった評価の高いシングルモルトを生み、台湾のカバランは高温多湿な気候を生かした急速熟成で国際賞を席巻した。オーストラリア、フランス、ドイツ、北欧諸国でも個性的なクラフト蒸留所が台頭している。
世界のウイスキーを深掘りする →地理ではなく味わいで繋がる、別の産地の蒸留所。