WHY THIS TASTE
大麦の乾燥を終えたあとに蒸溜所自身のタスマニア泥炭湿原のピートで燻す「ポストモルト・スモーキング」が核。麦芽2トンに対しピート約100キロという比率で長時間かけて燻すため、キルンで焚き込む一般的なピーテッドモルトより煙の輪郭が穏やかで、チョコレートやローストしたコーヒー豆のような香ばしさの側に寄る。土のようなピートに繊細な花の気配と潮の香りが絡み、味わいはダークチョコレートと牡蠣殻、コーヒー、マーマレード。余韻にジンジャースナップと淡い灰。43度のクラシックカスクより高い46度で瓶詰めされ、同レンジ唯一のスモーキーな選択肢にあたる。2024年タスマニアン・シングルモルト・ウイスキー・アワード金賞。

この味を生む蒸留所
ラーク蒸留所オーストラリア・タスマニア州ホバートに立つ、豪州ウイスキー産業の礎を築いた蒸留所である。1989年、タスマニア高地でのマス釣りの折、ビル・ラークが義父マックスに「なぜタスマニアでモルトウイスキーを造る者がいないのか」と漏らしたことが出発点だった。ビルとリンのラーク夫妻は、19世紀以来小規模蒸留を禁じていた時代遅れの法を改正させ、1992年に154年ぶりとなる豪州のシングルモルト蒸留を実現した。ビル・ラークは「オーストラリアン・ウイスキーの父」と呼ばれる。タスマニア高地の自社ピート湿原から採る淡水スパグナム・ピートで、豪州産大麦を日々燻す。彼らの情熱が、30年後に300を超える蒸留所が並ぶ一大ブームの火種となった。
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ラークLark
オーストラリア・タスマニア島発のシングルモルトウイスキー。1839年の蒸溜禁止法の影響で長らく途絶えていた同州の蒸溜文化を、ビル&リン・ラーク夫妻が1992年に法改正を主導し復活、1998年に商業リリース第一号を発売。ビル・ラークは「タスマニアウイスキーの父」と称され、南半球初のウイスキー殿堂入りを果たした。
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