
WHY THIS TASTE
2014年に免税店向けとして投入された3本組(ゴールドリーフ、ブラックロック、ホワイトサンズ)のうち、唯一年数表記を持つ一本。厳選したバーボン樽のみで17年を重ね、43度で瓶詰めする。シェリー樽由来の重さがないため、長熟で丸くなったピートの奥から桃・アプリコット・ココナッツといった南国的な果実味と蜂蜜の甘さが立ち上がるのが持ち味。同時発売のブラックロックがスペイン産シェリー樽、ゴールドリーフがファーストフィルのバーボン樽主体という役割分担で、17年はその最上位に据えられていた。現在は終売。

この味を生む蒸留所
ボウモア蒸留所1779年創業、アイラ島最古の蒸留所。島の中心の町ボウモアに、インダール湾へ face を向けて建つ。ラガン川から引く水と、島のピートで自家製麦した麦芽が、この蒸留所の背骨を成す。ボウモアを唯一無二にするのは、海面下に横たわる伝説の熟成庫「No.1 Vaults」だ。潮騒が壁を叩き、海の湿気を吸い込みながら眠る樽は、他では得られない塩気と深みを原酒に授ける。味わいはミディアムピートのバランス型で、南国のフルーツやハチミツ、そしてかすかな潮。攻撃的なアイラ勢の中では調和と優雅さを体現し、入門にも通好みにも応える懐の深さを持つ。現在はビーム サントリーが運営。二世紀半にわたり、島の暮らしとともに煙を上げ続けてきた生き証人である。
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ボウモアBowmore
スコットランド・アイラ島最古とされる蒸溜所で1779年創業。マター家などを経て複数回オーナーが変わり、1994年に日本のサントリーが完全子会社化した。伝統のフロアモルティングを今も維持し、潮風の影響を受ける熟成庫で穏やかなピート香と塩気のある個性を育む。歴史と革新を両立させるアイラの代表的銘柄の一つ。
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