
WHY THIS TASTE
標高1501mのシュテュンプフリング山頂へ樽を運び上げ、5年寝かせてから瓶詰めする定番。山の上は寒暖差が最大60度に達し、樽が呼吸する幅が麓の熟成庫より大きくなるため、同じアメリカンホワイトオーク樽でも木の成分の出方が変わる。45度とクラシックより高く、冷却濾過をしないので口当たりに厚みが残り、バニラやキャラメルの甘さの奥からローストしたアーモンドや香辛料、かすかな煙のような香ばしさが立つ。樽の種類でも年数でもなく置き場所で差をつけた1本という点で、レンジの中では異質な設計になっている。

この味を生む蒸留所
シュリアス蒸留所ドイツ・バイエルン州、シュリアゼー湖畔のノイハウスに立つ、バイエリアン・シングルモルトの草分けである。醸造家で製麦師のフローリアン・シュテッターが1999年に創業した。スペイサイドの名蒸留所を巡った経験から、バイエルンの地でも一流のウイスキーが造れると確信。同僚たちにヘーフェヴァイスビア1ケースを賭けてそれを証明したという逸話を持つ。1999年に初蒸留を行い、2002年に発売した最初の1600本は数日で完売した。実験は家族経営のランテンハンマー蒸留所の果実用スチルで始まった。2014年には標高1501メートルのシュテュンプフリング山頂に熟成庫を築き、アルプスの環境を生かした「マウンテン・エディション」も生む造り手だ。
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シュリアスSlyrs
ドイツ・バイエルン州シュリアー湖畔の蒸溜所が造るジャーマン・シングルモルト。1999年の創業以来、地元の大麦麦芽とアルプスの湧き水を、内側を焼いた新品のアメリカンホワイトオーク樽で熟成させる設計を軸にしており、スコッチとは異なる明るい果実味とバニラの甘さが共通の特徴になっている。現行のコアレンジは、基準となるクラシックと熟成を12年まで延ばした上位版、樽を替えたフィフティワンとラムカスクフィニッシュ、ドイツ産ピートで焚いたババリアンピート、標高1501mの山頂で寝かせたマウンテンエディション、有機大麦のオーガニック、そして唯一のライウイスキーであるババリアンライという構成。
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