
WHY THIS TASTE
アメリカンホワイトオーク樽で5年ほど育てた原酒を、カリブ産ラムの空き樽へ移して数ヶ月から数年フィニッシュする1本。使う樽の一部は糖蜜ではなくサトウキビの搾汁から造るラム・アグリコールのもので、砂糖そのものの甘さというより青さを含んだ植物的な香りが加わる。43度の定番より高い46度で瓶詰めするため、キャラメルや蜜蝋、杉のような香りが薄まらず残り、オレンジとはちみつの甘さのあとに木の渋みが軽く続く。新樽のバニラだけで組み立てるクラシックに対し、外から別の甘い香りを重ねて輪郭を変えた派生といえる。

この味を生む蒸留所
シュリアス蒸留所ドイツ・バイエルン州、シュリアゼー湖畔のノイハウスに立つ、バイエリアン・シングルモルトの草分けである。醸造家で製麦師のフローリアン・シュテッターが1999年に創業した。スペイサイドの名蒸留所を巡った経験から、バイエルンの地でも一流のウイスキーが造れると確信。同僚たちにヘーフェヴァイスビア1ケースを賭けてそれを証明したという逸話を持つ。1999年に初蒸留を行い、2002年に発売した最初の1600本は数日で完売した。実験は家族経営のランテンハンマー蒸留所の果実用スチルで始まった。2014年には標高1501メートルのシュテュンプフリング山頂に熟成庫を築き、アルプスの環境を生かした「マウンテン・エディション」も生む造り手だ。
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シュリアスSlyrs
ドイツ・バイエルン州シュリアー湖畔の蒸溜所が造るジャーマン・シングルモルト。1999年の創業以来、地元の大麦麦芽とアルプスの湧き水を、内側を焼いた新品のアメリカンホワイトオーク樽で熟成させる設計を軸にしており、スコッチとは異なる明るい果実味とバニラの甘さが共通の特徴になっている。現行のコアレンジは、基準となるクラシックと熟成を12年まで延ばした上位版、樽を替えたフィフティワンとラムカスクフィニッシュ、ドイツ産ピートで焚いたババリアンピート、標高1501mの山頂で寝かせたマウンテンエディション、有機大麦のオーガニック、そして唯一のライウイスキーであるババリアンライという構成。
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