
Rum Cask
カリブ海産ラム酒の熟成に使われた樽でフィニッシュし、バナナや黒糖のような南国風の甘さを加える。
ラム樽は主にアメリカンオークで作られ、カリブ海地域でラム酒を数年熟成させる過程で、樽材由来の糖分やスパイス香がすでに樽内に蓄積している。この樽でウイスキーを追熟させると、バナナやパイナップルのようなトロピカルフルーツ香、黒糖・モラセスを思わせる甘さが加わり、ノンピートのグレーンウイスキーやライトなシングルモルトに南国的な華やかさを与える。バーボン樽やシェリー樽に比べて流通量が少なく個性が出やすいため、ここ十数年で世界的に人気が高まった比較的新しい選択肢である。 ラム樽もコニャック樽と同様、本熟成を終えた原酒の仕上げとして数ヶ月〜1年程度使われることが多く、樽材が薄く再利用回数が少ないためタンニンが強く出やすい点も特徴。

The Glenlivet Caribbean Reserve
🏴 スコットランド ・ ザ・グレンリベット蒸留所 ・ シングルモルト ・ NAS ・ 40%




Angel's Envy Rye Finished in Caribbean Rum Casks
🇺🇸 アメリカ ・ エンジェルズエンビー蒸留所 ・ ライ ・ NAS ・ 50%


The Balvenie Caribbean Cask 14 Year Old
🏴 スコットランド ・ バルヴェニー蒸留所 ・ シングルモルト ・ 14年 ・ 43%

Glenfiddich 21 Year Old Gran Reserva
🏴 スコットランド ・ グレンフィディック蒸留所 ・ シングルモルト ・ 21年 ・ 40%

Tullamore D.E.W. XO Caribbean Rum Cask Finish
🇮🇪 アイルランド ・ タラモア蒸留所ほか ・ ブレンデッド ・ NAS ・ 43%
Chieftain's Glen Grant 1997 20 Year Old Rum Finish
🏴 スコットランド ・ グレングラント蒸留所 ・ シングルモルト ・ 20年 ・ 46%

軽やかでなめらか、が定番のアイリッシュウイスキー。3回蒸留やシングルポットスチルといった特徴を押さえつつ、入門の一本からアイルランドの真髄まで、予算・タイプ別に9本を選び方とあわせて紹介します。

世界でもっとも売れるシングルモルトのひとつ、グレンリベット。ファウンダーズリザーブ・12年・15年・18年からナデューラ・21年まで、味の違いと予算・シーン別の「最初の一本」の選び方を整理する。

ダブルウッドで知られるバルヴェニー。だがその本当の個性は味よりも“造り方”にある。大麦畑・製麦場・銅細工師・樽工房をいまも自社に抱える蒸溜所のこだわりと、最初の一本の選び方を読み解く。

バルヴェニーの主要ボトルを「どんな樽で仕上げたか」で整理。ダブルウッド12年・カリビアンカスク14年・シングルバレル・ポートウッド21年の味の違いと、最初の一本の選び方をやさしく案内する。

どちらも樽で寝かせた琥珀色の蒸留酒。EUの規則では隣り合って定義されているのに、熟成年数の下限、ラベルの「◯年」が指すもの、砂糖を足していいかどうか——三か所だけ、扱いがはっきり分かれている。

スコッチの樽について法令が決めているのは、オークで700リットル以下、それだけだ。2019年、地理的表示の仕様書に一段落が加わり、使える樽の輪郭が言葉になった。ジン樽は退けられ、テキーラ樽の一本は現に棚に並ぶ。その線はどこに引かれているのか。