
Glengyle
スコットランド、キャンベルタウンに立つ蒸留所である。シングルモルト「キルケラン」を生む。1872年、ウィリアム・ミッチェルが創業したが、1923年に閉鎖され設備も撤去された。2004年、スプリングバンクを擁するJ&Aミッチェル社のヘドリー・ライトが、この歴史ある蒸留所を買い戻して再建。当時風前の灯だったキャンベルタウンに3つ目の稼働蒸留所を蘇らせ、同地を独立したウイスキー産地として守る決め手となった。同年3月25日に初のニューメイクが流れた。姉妹蒸留所スプリングバンクのフロアモルティングの麦芽を用い、生産チームと製造カレンダーを共有する。ボトルの銘柄名「キルケラン」は、蒸留所名グレンガイルと区別するための名だ。
グレンガイルは、フルーティでややオイリー、ほのかにピートを帯びたキャンベルタウン・スタイルのシングルモルトを造る。姉妹蒸留所スプリングバンクのフロアモルティング麦芽を用い、生産チームを共有しながら、独自の個性を追求する。原料の製麦から瓶詰めまで、すべてをキャンベルタウンで完結させる一貫生産が特徴だ。この手仕事の造りが、素朴で滋味深い酒質を生む。
グレンガイル蒸留所は、1872年、ウィリアム・ミッチェルによって、キャンベルタウンに創業した。ミッチェルは、兄ジョンと共同で営んでいたスプリングバンクでの諍いを経て、独立して興したという。しかしグレンガイルは1923年に閉鎖され、設備も撤去された。2004年、スプリングバンクを擁するJ&Aミッチェル社のヘドリー・ライトが、この歴史ある蒸留所を買い戻し、4年をかけて再建した。同年3月25日、初のキルケラン・ニューメイクが流れた。この再興は、当時風前の灯だったキャンベルタウンを独立した産地として守る決め手となった。
蒸留所はスコットランド、かつて「ウイスキーの首都」と称されたキャンベルタウンに立つ。姉妹蒸留所スプリングバンクと近接し、両者は生産チームと製造カレンダーを共有する。麦芽はスプリングバンクの伝統的なフロアモルティングで用意され、瓶詰めもキャンベルタウンの自社瓶詰め場で行う。すべての工程を地元で完結させる、キャンベルタウンらしい造りだ。
ボトルは、蒸留所名グレンガイルと区別するため「キルケラン」の銘柄名で瓶詰めされる。定番の「キルケラン12年」を核に、各種ウッド・シリーズやカスクストレングスのバッチを展開する。スプリングバンクの伝統を受け継ぎ、キャンベルタウンを産地として守る役割を担った、由緒ある造り手である。

この蒸留所が属する地域
キンタイア半島の港町。19世紀末から20世紀初頭には30以上の蒸留所がひしめき「ウイスキーの首都」と呼ばれたが、禁酒法や世界恐慌により壊滅的に衰退し、現在稼働するのはスプリングバンク、グレンスコシア、グレンガイルの3蒸留所のみ。潮の香りとオイリーな質感を併せ持つ独特な個性で知られる。
キャンベルタウンを深掘りする →地理ではなく味わいで繋がる、別の産地の蒸留所。