High Coast
スウェーデン北東部、ユネスコ世界自然遺産「高い海岸(ホガ・クステン)」のビャートロに立つ、同国最北の蒸留所である。2010年に「ボックス蒸留所」として創業し、2018年まで「ボックス」の名でウイスキーを売った。北緯63度、オンゲルマン川のほとりという厳しくも美しい立地で、世界で4番目に北にある蒸留所だ。2010年12月に初蒸留を行い、クリスマスイブの前日に最初の樽を満たした。2018年、コンパス・ボックス社との名称の混同を避けるため「ハイコースト」へ改称した。ポットスチルとボールシェーン湖の水を用い、地域の地名にちなむ「エルヴ(川)」「ハヴ(海)」「ティンメル(材木)」「ベリ(山)」のオリジンズ・シリーズを核とする造り手だ。
ハイコーストは、スウェーデン産の大麦を用いてシングルモルトを造る。ポットスチルで蒸留し、ボールシェーン湖の清らかな水を用いる。北緯63度の厳しい気候がもたらす大きな季節の寒暖差が、樽と原酒の対流を活発にし、比較的速く豊かな熟成を促す。ノンピートからピーテッドまで幅広い原酒を生む。
ハイコースト蒸留所は、2010年にスウェーデン北東部ビャートロで「ボックス蒸留所(Box Destilleri AB)」として創業した。2010年12月に最初のウイスキーを蒸留し、クリスマスイブの前日に最初の樽を満たした。2014年に初の「ボックス」ブランドをリリースしたが、2018年6月、ジョン・グレイザー率いるコンパス・ボックス・ウイスキー社が名称の混同を懸念したことを受け、蒸留所名を「ハイコースト」へ改めた。ボックスの名は、かつてこの地にあった建物に由来していた。
蒸留所はスウェーデン北東部、ユネスコ世界自然遺産「高い海岸(ホガ・クステン)」のオーダーレン地方、オンゲルマン川のほとり、北緯63度に立つ。スウェーデン最北の蒸留所であり、世界でも4番目に北に位置する。仕込み水はボールシェーン湖から引く。北国ならではの大きな寒暖差が、熟成に独特の性格を与える。
コアレンジは「オリジンズ」シリーズで、地域の地名にちなむ4種の熟成年数表示なし(NAS)ボトリング——「エルヴ(川、近くのオンゲルマン川に由来)」「ハヴ(海)」「ティンメル(材木)」「ベリ(山)」——からなる。ほかに熟成表示付きやピーテッドの各種を展開する。世界自然遺産の地に立つ最北の蒸留所として、北欧の風土を映すスウェディッシュ・シングルモルトを送り出している。

この蒸留所が属する地域
スコットランド・アイルランド・アメリカ・カナダ・日本の五大産地以外にも、世界各地でウイスキー造りが広がっている。インドは消費量世界最大市場を背景にアムルットやポール・ジョンといった評価の高いシングルモルトを生み、台湾のカバランは高温多湿な気候を生かした急速熟成で国際賞を席巻した。オーストラリア、フランス、ドイツ、北欧諸国でも個性的なクラフト蒸留所が台頭している。
世界のウイスキーを深掘りする →地理ではなく味わいで繋がる、別の産地の蒸留所。