
Glentauchers
スコットランド・スペイサイド、マルベンとトーカーズの集落の間、キースの近郊に立つ蒸留所である。1897年、ブレンダーのジェームズ・ブキャナンとウイスキー商W・P・ローリーが、ブキャナンのブレンド用スピリッツを供給するために建てた。設計は、名匠チャールズ・ドイグと協働したジョン・アルコックが手がけた。立地は、安定した水源とアバディーン=インヴァネス鉄道への近さから選ばれ、独自の引き込み線も備えた。長くその原酒はバランタイン、ティーチャーズ、チーバス・リーガルの重要な構成要素を担ってきた。ノンピートの麦芽を用い、クリーンで軽やかな酒質を造る。現在はペルノ・リカール傘下のシーバス・ブラザーズが所有する、ブレンドを支える造り手だ。
グレントファースは、ノンピートの麦芽を用い、クリーンで軽やかなスペイサイド・スタイルの原酒を造る。麦芽は、シーバス・ブラザーズが営むバッキーなどの大規模製麦所から調達する。伝統的な造りを守り、ブレンドの土台となる素直で調和のとれた原酒を生む。派手さはないが、多くのブレンドに欠かせない安定した品質が持ち味だ。
グレントファース蒸留所は、1897年、ブレンダーのジェームズ・ブキャナンとウイスキー商W・P・ローリーによって建てられた。ブキャナンの「ブキャナンズ」や「ブラック&ホワイト」といったブレンド用のモルトを供給する目的だった。開業の翌年、ウイスキー業界を揺るがしたパティソン恐慌が起きた。ローリーが数年で経営難に陥ったため、1906年にジェームズ・ブキャナンが単独の所有者となった。現在はペルノ・リカール傘下のシーバス・ブラザーズが所有する。
蒸留所はスコットランド・スペイサイド、マルベンとトーカーズの集落の間、キースの近郊に立つ。立地は、安定した水源と、アバディーン=インヴァネス鉄道への近さから選ばれた。かつては独自の鉄道引き込み線も備え、原料と製品の輸送に活用した(最後に使われたのは1960年代)。良質な水が、クリーンな酒質を支えている。
産出原酒の大半は、バランタイン、ティーチャーズ、チーバス・リーガルといったブレンドの重要な構成要素として用いられる。近年、シーバス・ブラザーズが知名度の低い3蒸留所に光を当てる方針のもと、グレンバーギー・ミルトンダフとともに、バランタイン・ブランドのシングルモルトとしてリリースされた。ブレンドを陰で支える、スペイサイドの実力派である。
Glentauchers 15 Year Old (Ballantine's Single Malt Series)
🏴 スコットランド ・ グレントファース蒸留所 ・ シングルモルト ・ 15年 ・ 40%
Gordon & MacPhail Connoisseurs Choice Glentauchers 1991
🏴 スコットランド ・ グレントファース蒸留所 ・ シングルモルト ・ 27年 ・ 56.8%
Ballantine's Single Malt Glentauchers 15 Year Old
🏴 スコットランド ・ グレントファース蒸留所 ・ シングルモルト ・ 15年 ・ 40%

世界で2番目に売れるスコッチ「バランタイン」。ファイネスト、バレルスムース、マスターズ、そして7年から30年まで、年数のはしごで味はどう変わるのか。2024年に定番が12年から10年へ入れ替わった背景も含め、予算とシーンで選ぶ一本を読み解きます。

スーパーの定番ファイネストから、憧れの17年・30年まで。1827年の食料品店から世界2位のスコッチへ上りつめたバランタイン。約50のモルトを束ねる「完璧なブレンド」と、紋章に刻んだ四大元素の物語を読み解く。

アイラ島でただひとつの屋内プールは、隣のボウモア蒸溜所が出す廃熱で温められている。元は樽の熟成庫だった建物と、蒸溜が必ず生む「余る熱」、そして余ったものを敷地の外へ渡すという選択の話。

この蒸留所が属する地域
スペイ川流域に蒸留所が集中する、スコットランドで最も蒸留所数の多い地域。シェリー樽由来のリッチな甘みからバーボン樽由来の軽やかな果実香まで幅が広いが、総じて華やかでエレガントな味わいが多い。グレンリベット、グレンフィディック、マッカランなど世界的な銘柄を数多く擁する。
スペイサイドを深掘りする →地理ではなく味わいで繋がる、別の産地の蒸留所。