
Inchgower
スコットランド北東部、モレイ湾に面したバッキーの郊外に立つ蒸留所である。1871年、アレクサンダー・ウィルソンが、手狭になったトチニール蒸留所に代わるものとして創業した。1936年、ウィルソン家が破産すると、バッキーの町議会が1000ポンドで買い取り、自治体が所有する数少ない蒸留所となった。この珍しい公有期間は2年で終わり、1938年にアーサー・ベル&サンズへ売却された。1985年にベルがギネスに買収され、現在はディアジオが所有する。北海に近い立地ゆえの、塩気(セイライン)を帯びたナッティでスパイシーな独特の酒質で知られる。その原酒はベルのブレンドに用いられる、沿岸の個性派だ。
インチガワーは、北海に近い立地ゆえの、塩気(セイライン)を帯びたナッティでスパイシーな独特の酒質で知られる。この個性的な風味は、海に近い立地に由来するとされ、スペイサイドの中でも異彩を放つ。ワームタブ(虫桶式凝縮器)を用いた重厚な造りも、その塩っぽくコクのある酒質を支える。ブレンドに独特のアクセントを与える、際立った個性が持ち味だ。
インチガワー蒸留所は、1871年、アレクサンダー・ウィルソンによって、モレイ湾に面したバッキーの郊外に創業した。地代の値上げで手狭になったトチニール蒸留所に代わるものとして建てられた。1936年、世界的な不況のなかウィルソン家が破産すると、バッキーの町議会が1000ポンドで買い取り、自治体が所有する極めて珍しい蒸留所となった。この公有期間はわずか2年で終わり、1938年にアーサー・ベル&サンズへ売却された。1985年にベルがギネスに買収され、現在はディアジオが所有する。
蒸留所はスコットランド北東部、モレイ湾に面した港町バッキーの郊外に立つ。北海にほど近い沿岸の立地が、この蒸留所の酒質を決定づける。海からの潮気が、塩気を帯びた独特の個性を原酒に与えるとされる。地理的にはスペイサイドの東端にあたる、海辺の蒸留所である。良質な水と潮風に恵まれた立地が、他にない個性を育んでいる。
公式ボトルは希少で、ディアジオの「フローラ&ファウナ」シリーズの14年が最もよく知られる定番だ。産出原酒の多くは、ブレンデッド・ウイスキー「ベル」に用いられ、その塩気を帯びた個性がブレンドにアクセントを添える。海辺の立地が生む唯一無二のセイラインな酒質で、通に愛されるスペイサイド東端の個性派である。
Inchgower 14 Year Old Flora & Fauna
🏴 スコットランド ・ インチガワー蒸留所 ・ シングルモルト ・ 14年 ・ 43%

この蒸留所が属する地域
スペイ川流域に蒸留所が集中する、スコットランドで最も蒸留所数の多い地域。シェリー樽由来のリッチな甘みからバーボン樽由来の軽やかな果実香まで幅が広いが、総じて華やかでエレガントな味わいが多い。グレンリベット、グレンフィディック、マッカランなど世界的な銘柄を数多く擁する。
スペイサイドを深掘りする →地理ではなく味わいで繋がる、別の産地の蒸留所。