
WHY THIS TASTE
シェリー樽・バーボン樽に加え、リフィル樽・再チャー樽を組み合わせて最低12年熟成させた定番フラッグシップ。40度。ヒースの蜂蜜を思わせる濃密な甘みが看板で、スパイスをまとった熟した果実、たっぷりのバニラとファッジ、フィニッシュにかすかなスモークがのぞく。多彩な樽構成が角のない甘やかでシロップのような口当たりを生み、キーモルトらしいまろやかさを素直に味わえる王道の一本。

この味を生む蒸留所
アバフェルディ蒸留所スコットランド・ハイランド、パースシャーのアバフェルディに立つ蒸留所である。1896年、ジョン・デュワー&サンズの息子たちが計画し、1898年に開業した、デュワー家が建てた唯一の蒸留所だ。蒸留所のかたわらを流れ、テイ川に注ぐピティリー・バーンの清らかな水——砂金を含むことで知られる——が、立地の決め手となり、今もその水で仕込まれる。蜂蜜のようにリッチで、果樹やトロピカルフルーツを思わせる甘やかな酒質から「黄金のドラム(ゴールデン・ドラム)」と称される。この原酒こそが、名高いブレンデッド「デュワーズ」の中核を担う。1998年からバカルディ傘下で、敷地には「デュワーズ・ワールド・オブ・ウイスキー」も併設される、ハイランドの名門だ。
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アバフェルディAberfeldy
スコットランド・ハイランド地方の蒸溜所アバフェルディを代表するシングルモルト。1896年にジョン・デュワー&サンズにより創業され、蒸溜所はテイ川上流のパースシャーに位置する。代表的ブレンデッド「デュワーズ」の核となる原酒を生み出し、ヘザーハニーを思わせる蜂蜜のような芳醇な甘みが持ち味。蒸溜所併設のビジターセンター「デュワーズ・ワールド・オブ・ウイスキー」でも知られる。
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同じ棚、同じ40%、ほぼ同じ値段。それでもデュワーズはブレンド後にもう一度寝かせて角を取り、ジョニ赤は割っても消えない輪郭を残す。二本の設計思想と、ハイボールでの選び分けを整理する。

スーパーに並ぶ1,000円台のスコッチ二大定番。キーモルト(グレンバーギー・ミルトンダフ/アバフェルディ)と、デュワーズが掲げる「ダブルエイジ」の違いから、ハイボール向き・そのまま向きまで整理する。

ラベルには土地の名前、裏ラベルには多国籍企業の名前。約150あるスコットランドの蒸溜所は、なぜ少数の会社に集まったのか。ディアジオ誕生と1998年の売却劇、資本で甦った蒸溜所、売らなかった家、そしてマッカランの配当が慈善トラストへ向かう話。

ハイボールの定番デュワーズの味を支える「心臓」が、ハイランドのアバフェルディ。砂金を含む渓流ピティリー・バーンの水と蜂蜜のような甘い原酒、そして100年の裏方から1999年にシングルモルトへ独立するまでをたどります。

スーパーの棚でよく見かける一本は、2024年にスコッチの国内販売金額1位に立った。19世紀末に26カ国を売り歩いた次男トミー・デュワーの足跡と、「ハイボール発祥」という自称の真偽をたどる。

スーパーで並ぶ二大「家ハイボール」用ウイスキー、デュワーズ ホワイトラベルとサントリー角瓶。1899年のスコッチと1937年の日本の定番を、味・造り・値段・向く割り方まで比べ、あなたのハイボールに向く一本を案内する。