
WHY THIS TASTE
10年以上熟成させた原酒を、バーボン樽とシェリー樽を組み合わせて構成した蒸溜所の看板ボトル。シェリー樽由来の濃さが、ベン・ネヴィスらしい脂を思わせる粘りのある口当たりと噛みごたえに厚みを与え、46度という度数がその重心をさらに下げている。ファーストフィルのバーボン樽だけで軽やかにまとめた入門用のコイアレイスと並べると、こちらは色も味わいも明確に濃く、余韻も長い。

この味を生む蒸留所
ベン・ネヴィス蒸留所スコットランド・ハイランド、英国最高峰ベン・ネヴィス山の麓、フォート・ウィリアムに立つ蒸留所である。1825年、身長193センチの大男「ロングジョン」ことジョン・マクドナルドが創業した。その原酒は「ロングジョンズ・デュー・オブ・ベン・ネヴィス」と呼ばれ、週200ガロンを産した。1848年にはヴィクトリア女王も訪れている。需要の高まりを受け、1878年には隣に2つ目の「ネヴィス蒸留所」も建てられた。1989年以来、日本のニッカウヰスキーが所有する。年産200万リットルの能力を持ち、ニューメイクの約半分はタンカーで日本へ運ばれ、「ニッカ ブラック」などのブレンドに用いられる。日本と縁の深い、コクのあるハイランドの造り手だ。
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ベン・ネヴィスBen Nevis
1825年、スコットランド貴族の血を引く「ロング・ジョン」マクドナルドが創業したハイランド最高峰ベン・ネヴィス山麓の蒸溜所。1955〜81年はカナダの実業家ジョセフ・ホッブスが所有し、コフィースチルも併設して同一屋根の下でモルトとグレーンの両方を生産する珍しい体制を敷いた。1989年よりニッカウヰスキー傘下となり、生産量の半分ほどが原酒として日本へ輸出され「ニッカ ブラック」などのブレンドに使われている。
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サントリーのボウモアでも、ニッカのベン・ネヴィスでもない。日本企業が丸ごと手にした最初のスコッチ蒸溜所は、1986年のトマーティンだった。23基まで膨らんだスチルと清算、そして買い手が「長年の客」だった理由をたどる。

英国最高峰ベン・ネヴィス山のふもとに建つスコッチの蒸溜所は、日本のニッカウヰスキーが所有している。1825年の創業から、早すぎた商標売却、密輸業者が持ち込んだ実験、二度の操業停止、そして竹鶴政孝の没後10年に起きた買収まで。