
WHY THIS TASTE
2013年3月発売。シェリー樽で熟成させたモルト原酒に、ニッカ独自のカフェ式連続式蒸溜機による樽熟成グレーンを合わせた構成で、シェリー樽由来のフルーティーで華やかな甘みがそのまま銘柄の性格になっている。40度。ノンピートで軽さに寄せたクリア(37度)と、新樽由来のウッディさと高い度数で押すディープブレンド(45度)のちょうど中間にあたり、シリーズのなかでは幅広く使える位置づけ。

この味を生む蒸留所
余市蒸溜所北海道余市町に立つ、ニッカウヰスキー発祥の蒸溜所である。1934年、「日本ウイスキーの父」竹鶴政孝が創業した。竹鶴は理想のウイスキー造りの地を求め、スコットランドに似た気候、豊かな水、澄んだ空気を持つこの地にたどり着いた。良質な大麦と、スモーキーな風味を生むピート(草炭)が豊富に採れることも決め手となった。最大の特徴は、今や世界でも稀となった「石炭直火蒸溜」。石炭をくべて直接スチルを熱するこの製法は、力強く重厚な酒質を生む。90年にわたり受け継がれてきた「竹鶴の火」だ。事務所棟など10棟が国の重要文化財に指定されている、日本ウイスキー史の聖地である。
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ブラックニッカBlack Nikka
1956年発売、1965年に一級ウイスキーとして刷新された、ニッカウヰスキーの大衆定番ブランド。1985年、余市のモルト原酒に宮城峡のシェリー樽モルト、さらに宮城峡で生まれるカフェグレーン原酒を加えた「ブラックニッカ スペシャル」で完成形に至った。竹鶴政孝のもう一つの理念——「日常に寄り添うウイスキー」を体現する存在である。
余市・宮城峡(モルト・カフェグレーンとも)の自社原酒で構成されるが、具体的な配合比は非公開。
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スーパーで並ぶブラックニッカ クリアとトリス クラシック。どちらも37度・1,000円前後の家飲み定番だが、設計思想は正反対。ノンピートでクセを消したクリアと、シェリー樽・白州モルトで厚みを残すトリス。味の違いと目的別の選び方を整理する。

スーパーの棚から見つめるあのヒゲの紳士には「キング・オブ・ブレンダーズ」という名がある。モデルとされる19世紀グラスゴーの原酒商と、いまだ決着しない「別人説」をたどる。

日本でいちばん身近なウイスキー、ブラックニッカ。クリア・リッチブレンド・ディープブレンド・スペシャルの違いを度数と香味から整理し、ハイボールから水割りまで目的別の選び方をまとめました。