本文へ移動
Malt Note
コラム蒸留所ブランドボトル製法
Malt Note

ウイスキーの「なぜ」を読むメディア。製法・蒸留所・ブランド・ボトル・コラムの5層で味の理由を解き明かします。

読む

  • コラム
  • ニュース

探す

  • ボトル
  • ブランド
  • 分類
  • 製法

巡る

  • 蒸留所
  • 地域
  • メーカー
  • ボトラーズ

20歳未満の飲酒は法律で禁じられています。飲酒は適量を、おいしく楽しく。

© 2026 Malt Note — ウイスキーの「なぜ」を読むメディア

運営者情報プライバシーポリシーお気に入り本サイトはアフィリエイトプログラムを利用しています。
  • コラム
  • 蒸留所
  • ブランド
  • ボトル
  • 製法
余市蒸溜所
DISTILLERY

余市蒸溜所

Yoichi

北海道余市町に立つ、ニッカウヰスキー発祥の蒸溜所である。1934年、「日本ウイスキーの父」竹鶴政孝が創業した。竹鶴は理想のウイスキー造りの地を求め、スコットランドに似た気候、豊かな水、澄んだ空気を持つこの地にたどり着いた。良質な大麦と、スモーキーな風味を生むピート(草炭)が豊富に採れることも決め手となった。最大の特徴は、今や世界でも稀となった「石炭直火蒸溜」。石炭をくべて直接スチルを熱するこの製法は、力強く重厚な酒質を生む。90年にわたり受け継がれてきた「竹鶴の火」だ。事務所棟など10棟が国の重要文化財に指定されている、日本ウイスキー史の聖地である。

🇯🇵日本日本ニッカウヰスキー
創業1934年·掲載ボトル13本

フレーバーの傾向

モルティバニラ・カラメルフルーティー
モルティ4.4バニラ・カラメル4.0フルーティー3.8

なぜこの味になるのか

余市最大の特徴は、今や世界でも数少ない「石炭直火蒸溜」だ。石炭をくべてスチルを直接加熱するこの伝統的な製法は、90年にわたり「竹鶴の火」として受け継がれてきた。直火ならではの焦げ付きに似た香ばしさと、力強く重厚な酒質が生まれる。この骨太な個性が、ブレンドの深みを支える中核であり、シングルモルトとしても唯一無二の存在感を放つ。焦げたモルトの香ばしさと、じっくり練り上げたような重みが、他に代えがたい個性を形づくる。

歴史

余市蒸溜所は、1934年、「日本ウイスキーの父」竹鶴政孝によって、北海道余市町に創業した。竹鶴は、スコットランドで本場のウイスキー造りを学んだのち、理想のウイスキー造りの地を日本国内に求めて各地を巡った。スコットランドに似た冷涼な気候、豊かな水、澄んだ空気を持つ余市の地が、その理想にかなうと確信し、この地を選んだ。良質な大麦と、スモーキーな風味の要となるピート(草炭)が豊富に採れることも、決め手の一つだった。現在、事務所棟など10棟の建物が国の重要文化財に指定されている。

立地と水

蒸溜所は北海道余市町に立つ。スコットランドの気候に似た冷涼な環境と、澄んだ水に恵まれる。周辺は良質な大麦の産地であり、スモーキーな原酒に欠かせないピートも豊富に採れる。竹鶴が理想を求めて選んだこの土地の風土が、余市の重厚で力強い酒質の礎となっている。厳しい冬の寒さも、じっくりとした熟成を後押ししている。

43.1953, 140.7847Googleマップで見る ↗
BOTTLES

この蒸留所のボトル

定番の「シングルモルト余市」(ノンエイジ)を核に、ピーテッドやノンピートのシングルカスクなど、蒸溜所限定のリリースも展開する。力強くスモーキーな酒質は国内外で高く評価される。石炭直火蒸溜という唯一無二の製法を守り抜く、日本ウイスキー史の聖地である。

10年
余市 10年

Nikka Yoichi 10 Year Old

🇯🇵 日本 ・ 余市蒸溜所 ・ シングルモルト ・ 10年 ・ 45%

THE NIKKA
THE NIKKA

The Nikka

🇯🇵 日本 ・ 余市蒸溜所ほか ・ ブレンデッド ・ NAS ・ 43%

THE NIKKA リミテッド
THE NIKKA リミテッド

THE NIKKA Limited

🇯🇵 日本 ・ 余市蒸溜所ほか ・ ブレンデッド ・ NAS ・ 48%

クリア
ブラックニッカ クリア

Black Nikka Clear

🇯🇵 日本 ・ 余市蒸溜所ほか ・ ブレンデッド ・ NAS ・ 37%

シングルモルト
余市 シングルモルト

Nikka Yoichi Single Malt

🇯🇵 日本 ・ 余市蒸溜所 ・ シングルモルト ・ NAS ・ 45%

スーパーニッカ
スーパーニッカ

Super Nikka

🇯🇵 日本 ・ 余市蒸溜所ほか ・ ブレンデッド ・ NAS ・ 43%

スペシャル
ブラックニッカ スペシャル

Black Nikka Special

🇯🇵 日本 ・ 余市蒸溜所ほか ・ ブレンデッド ・ NAS ・ 42%

ディープブレンド
ブラックニッカ ディープブレンド

Black Nikka Deep Blend

🇯🇵 日本 ・ 余市蒸溜所ほか ・ ブレンデッド ・ NAS ・ 45%

ニッカ オールモルト
ニッカ オールモルト

Nikka All Malt

🇯🇵 日本 ・ 余市蒸溜所ほか ・ ブレンデッドモルト ・ NAS ・ 40%

ニッカ フロンティア
ニッカ フロンティア

Nikka Frontier

🇯🇵 日本 ・ 余市蒸溜所ほか ・ ブレンデッド ・ NAS ・ 48%

ハイニッカ
ハイニッカ

Hi-Nikka

🇯🇵 日本 ・ 余市蒸溜所ほか ・ ブレンデッド ・ NAS ・ 39%

リッチブレンド
ブラックニッカ リッチブレンド

Black Nikka Rich Blend

🇯🇵 日本 ・ 余市蒸溜所ほか ・ ブレンデッド ・ NAS ・ 40%

Bottle
ブラックニッカ リッチブレンド コンフォートアロマ

Black Nikka Rich Blend Comfort Aroma

🇯🇵 日本 ・ 余市蒸溜所ほか ・ ブレンデッド ・ NAS ・ 43%

COLUMNS

関連するコラム

なぜ日本のウイスキーは世界的評価を得たのか
History

なぜ日本のウイスキーは世界的評価を得たのか

本場スコッチの模倣として始まった日本のウイスキーが、なぜいま世界最高峰と称されるのか。二人の創業者、風土への翻訳、そして海外品評会での転機から、その理由を解き明かす。

読了 3分 · 歴史
なぜウイスキーのラベルには「12年」と書かれ、そしていま消えつつあるのか
History

なぜウイスキーのラベルには「12年」と書かれ、そしていま消えつつあるのか

山崎12年、グレンフィディック12年——ラベルの数字は何を保証しているのか。実はこの「熟成年数表示」には厳格なルールがあり、そしていま多くの銘柄から姿を消しつつある。その理由を法規と市場の歴史から読み解く。

読了 3分 · 歴史
なぜ日本のウイスキーは「買えない酒」になってしまったのか
History

なぜ日本のウイスキーは「買えない酒」になってしまったのか

かつて棚に余っていた山崎や白州が、いまや定価では手に入らず二次流通で何倍もの値がつく。ジャパニーズウイスキーはなぜ「買えない酒」になったのか。冬の時代の減産、2014年に火がついた世界的人気、そして10年以上という熟成の時差から、その構造を読み解く。

読了 3分 · 歴史
スコッチとジャパニーズウイスキーは何が違うのか——製法・味わい・ルール・価格で読み解く
Region comparison

スコッチとジャパニーズウイスキーは何が違うのか——製法・味わい・ルール・価格で読み解く

山崎や白州が高騰する一方、スコッチは同価格でも手に入りやすい。実は両者は製法の骨格を共有する兄弟だ。成り立ち・造りの流儀・味わいの傾向・ルールの重み・価格の5つの角度から、その決定的な違いと選び方を読み解く。

読了 3分 · 地域比較
ウイスキーと焼酎は何が違うのか——原料・製法・度数・カロリー・飲み方で読み解く
Production

ウイスキーと焼酎は何が違うのか——原料・製法・度数・カロリー・飲み方で読み解く

同じ蒸留酒で糖質もゼロ。ウイスキーと焼酎は、麦焼酎とモルトが兄弟のように近い酒だ。分かれ道は糖化を「麹」でやるか「麦芽」でやるか、そして樽で熟成させるか。原料・製法・度数・カロリー・飲み方の5点で、違いと選び方を読み解く。

読了 4分 · 製法解説
サントリーとニッカは何が違うのか——日本のウイスキーを二分する二社の成り立ちと代表銘柄
History

サントリーとニッカは何が違うのか——日本のウイスキーを二分する二社の成り立ちと代表銘柄

山崎も響もサントリー、竹鶴も余市もニッカ。同じ蒸溜所から袂を分かった二人の創業者の物語、「どっちが古い?」の答え、グレーンに表れる思想の差、そして角瓶とブラックニッカの選び分けまで、二社の違いをまるごと読み解く。

読了 8分 · 歴史
余市と宮城峡は何が違うのか——ニッカ二大シングルモルト、味の個性と選び方
Region comparison

余市と宮城峡は何が違うのか——ニッカ二大シングルモルト、味の個性と選び方

同じニッカなのに、余市は重厚でスモーキー、宮城峡は軽やかで華やか。なぜ正反対の個性が生まれるのか。石炭直火とスチーム、海と峡谷、二つの蒸溜所の違いを、竹鶴政孝の狙いから読み解き、最初の一本の選び方まで案内します。

読了 3分 · 地域比較
ブラックニッカの種類と選び方——クリア・リッチブレンド・ディープブレンド・スペシャル、味の違いと最初の一本
How to drink

ブラックニッカの種類と選び方——クリア・リッチブレンド・ディープブレンド・スペシャル、味の違いと最初の一本

日本でいちばん身近なウイスキー、ブラックニッカ。クリア・リッチブレンド・ディープブレンド・スペシャルの違いを度数と香味から整理し、ハイボールから水割りまで目的別の選び方をまとめました。

読了 3分 · 飲み方
ウイスキーの歴史——「命の水」と呼ばれた薬が、世界の酒になるまで
History

ウイスキーの歴史——「命の水」と呼ばれた薬が、世界の酒になるまで

薬として生まれた蒸留酒は、なぜ世界を代表する酒になったのか。修道院の「命の水」、密造と1823年の酒税法、連続式蒸留とブレンドの発明、「ウイスキーとは何か」を定義した1909年の報告、そして日本への伝来——5つの転換点でたどる。

読了 5分 · 歴史
なぜスコットランドの蒸留所には東洋風の「パゴダ屋根」が載っているのか——煙を出さなくなった煙突の話
History

なぜスコットランドの蒸留所には東洋風の「パゴダ屋根」が載っているのか——煙を出さなくなった煙突の話

蒸留所の屋根に載っている、東洋の塔のような「パゴダ屋根」。じつは装飾ではなく、麦芽を乾かす煙を抜くための煙突だった。1889年にチャールズ・ドイグが設計したこの形が、なぜいま煙を出さないまま残り続けるのかをたどる。

読了 5分 · 歴史
なぜ古いウイスキーのラベルには「特級」と書かれているのか——味の格付けではなく、税金の話だった
History

なぜ古いウイスキーのラベルには「特級」と書かれているのか——味の格付けではなく、税金の話だった

古いボトルに刷られた「特級」の二文字は、味の格付けではなく税金の区分だった。法律上は原酒が一滴でもウイスキーと名乗れた時代、GATTが突きつけた勧告、そして1989年の廃止。ラベルの二文字が語る、戦後日本とウイスキーの物語。

読了 7分 · 歴史
ブレンデッドモルトとは——「シングルモルト」でも「ブレンデッド」でもない第三の区分と、最初の一本に選ぶ6本
Production

ブレンデッドモルトとは——「シングルモルト」でも「ブレンデッド」でもない第三の区分と、最初の一本に選ぶ6本

シングルモルトでもブレンデッドでもない「ブレンデッドモルト」。複数の蒸留所のモルトだけを束ねるこの区分の意味と、「ピュアモルト」がスコッチのラベルから消えた理由、そしてタイプ別のおすすめ6本を解説する。

読了 6分 · 製法解説
本物のジャパニーズウイスキーの見分け方——ラベルの言葉と、2024年に固まった6つの基準
How to drink

本物のジャパニーズウイスキーの見分け方——ラベルの言葉と、2024年に固まった6つの基準

「日本のウイスキー」と「ジャパニーズウイスキー」は別物。2024年に完全適用された表示基準の6条件と、ラベルでの見分け方を、買う人の目線で整理します。

読了 4分 · 飲み方
角瓶とブラックニッカは何が違うのか——スーパーで並ぶ二大「家飲みハイボール」、味・度数・中身と選び方
How to drink

角瓶とブラックニッカは何が違うのか——スーパーで並ぶ二大「家飲みハイボール」、味・度数・中身と選び方

スーパーやコンビニでいつも隣り合う「角瓶」と「ブラックニッカ クリア」。1,000円台の家飲みハイボール二大定番を、味の方向性・度数・中身・生い立ち・値段で徹底比較し、あなたの一杯に向くのはどちらかを整理します。

読了 5分 · 飲み方
なぜ竹鶴政孝は「日本ウイスキーの父」と呼ばれるのか——スコットランドで綴った二冊のノートと、余市を選んだわけ
History

なぜ竹鶴政孝は「日本ウイスキーの父」と呼ばれるのか——スコットランドで綴った二冊のノートと、余市を選んだわけ

NHK朝ドラ「マッサン」のモデル、竹鶴政孝。サントリー最初の蒸溜所を建て、ニッカを興した一人の技師は、なぜ二つの巨人の源流となり「日本ウイスキーの父」と呼ばれるのか。留学ノートと余市への旅から読み解く。

読了 3分 · 歴史
ハイボール缶の選び方——角・トリス・ジムビーム・フロンティア、度数と味はこう違う
How to drink

ハイボール缶の選び方——角・トリス・ジムビーム・フロンティア、度数と味はこう違う

角・トリス・ジムビーム・ニッカ フロンティア——缶ハイボールは度数もベースの原酒も実は別物。5%・7%・9%の違いと銘柄ごとの個性を整理し、自分に合う一本の選び方をまとめた。

読了 4分 · 飲み方
日本のウイスキー蒸溜所見学ガイド——山崎・白州・余市・宮城峡・富士御殿場、予約のコツと選び方
How to drink

日本のウイスキー蒸溜所見学ガイド——山崎・白州・余市・宮城峡・富士御殿場、予約のコツと選び方

抽選制の山崎・白州から、無料ガイドツアーの余市・宮城峡、ワンコインの富士御殿場まで、日本の主要ウイスキー蒸溜所の見学方法と予約のコツを一気に整理。行き先の選び方まで解説します。

読了 5分 · 飲み方
なぜニッカ「フロム・ザ・バレル」は世界を虜にしたのか——四角い小瓶に詰めた、樽出しに近い一杯
History

なぜニッカ「フロム・ザ・バレル」は世界を虜にしたのか——四角い小瓶に詰めた、樽出しに近い一杯

スーパーにも並ぶ四角い小瓶が、なぜ世界の愛好家を虜にするのか。加水を抑えたおよそ51度、マリッジ製法、佐藤卓のボトル、そして驚きのコスパ——ニッカ フロム・ザ・バレルが愛される理由を読み解く。

読了 4分 · 歴史
響と竹鶴は何が違うのか——サントリーの「ブレンデッド」とニッカの「モルトだけ」、日本の二大プレミアムの飲み分け
Region comparison

響と竹鶴は何が違うのか——サントリーの「ブレンデッド」とニッカの「モルトだけ」、日本の二大プレミアムの飲み分け

贈り物の定番として並び称される響と竹鶴。同じ日本の高級ウイスキーに見えて、じつは造りの発想が正反対だ。グレーンを使う響と、モルトだけの竹鶴——二本の個性と、好み・飲み方に合わせた選び方を整理する。

読了 4分 · 地域比較
なぜ余市は「日本一スコットランドに近い」シングルモルトとして愛されるのか——石炭直火の炎と、石狩湾の潮風
History

なぜ余市は「日本一スコットランドに近い」シングルモルトとして愛されるのか——石炭直火の炎と、石狩湾の潮風

日本のシングルモルトの原点、ニッカ余市。竹鶴政孝がスコットランドに似た土地を求めて開いた蒸溜所が、石炭直火蒸留とワームタブで生む力強い酒質。なぜこれほど愛されるのかを読み解く。

読了 3分 · 歴史
なぜ宮城峡は、力強い余市の「対」として生まれた「やわらかな」シングルモルトなのか——霧の谷と、スチームで焚くスチル
History

なぜ宮城峡は、力強い余市の「対」として生まれた「やわらかな」シングルモルトなのか——霧の谷と、スチームで焚くスチル

北海道・余市の力強さの陰で、宮城峡はなぜ「やわらか」で愛されるのか。竹鶴政孝が二つ目にあえて選んだ霧の谷、スチームで焚くスチル、そしてカフェスチルが生む多彩な原酒から、「もう一つのニッカ」の魅力を読み解く。

読了 3分 · 歴史
なぜブラックニッカのラベルには「ヒゲのおじさん」が描かれているのか——「キング・オブ・ブレンダーズ」の正体と、消えない別人説
History

なぜブラックニッカのラベルには「ヒゲのおじさん」が描かれているのか——「キング・オブ・ブレンダーズ」の正体と、消えない別人説

スーパーの棚から見つめるあのヒゲの紳士には「キング・オブ・ブレンダーズ」という名がある。モデルとされる19世紀グラスゴーの原酒商と、いまだ決着しない「別人説」をたどる。

読了 6分 · 歴史
なぜ厚岸は、北海道の牡蠣の町から「アイラのような一本」を生んだのか——湿原の神の名と、二十二で幕を閉じた二十四節気
History

なぜ厚岸は、北海道の牡蠣の町から「アイラのような一本」を生んだのか——湿原の神の名と、二十二で幕を閉じた二十四節気

アイラモルトに憧れた社長が、造りたい味から逆算して選んだ土地が北海道・厚岸だった。泥炭層を通る水、海霧、そして牡蠣。「アイラのように」始まった蒸溜所が、なぜ自分の土地の味へ向かったのか。

読了 6分 · 歴史
なぜスコッチは、スコットランドの外で熟成してはいけないのか——樽ごとの持ち出しを封じた条文と、瓶でしか出られないシングルモルト
History

なぜスコッチは、スコットランドの外で熟成してはいけないのか——樽ごとの持ち出しを封じた条文と、瓶でしか出られないシングルモルト

「Scotch Whisky」は味の分類ではなく、どこで眠らせたかまで含んだ約束事。スコットランド外での熟成を禁じ、樽ごとの持ち出しまで封じたスコッチウイスキー規則2009の条文を読み解く。

読了 6分 · 歴史
ブラックニッカ クリア vs トリス クラシック——同じ1,000円・37度の家飲み二大定番、味と選び方はどう違うか
How to drink

ブラックニッカ クリア vs トリス クラシック——同じ1,000円・37度の家飲み二大定番、味と選び方はどう違うか

スーパーで並ぶブラックニッカ クリアとトリス クラシック。どちらも37度・1,000円前後の家飲み定番だが、設計思想は正反対。ノンピートでクセを消したクリアと、シェリー樽・白州モルトで厚みを残すトリス。味の違いと目的別の選び方を整理する。

読了 4分 · 飲み方
なぜスコットランド生まれのリタは「日本ウイスキーの母」と呼ばれるのか——余市に眠る、竹鶴政孝の妻の生涯
History

なぜスコットランド生まれのリタは「日本ウイスキーの母」と呼ばれるのか——余市に眠る、竹鶴政孝の妻の生涯

朝ドラ『マッサン』のモデル、竹鶴リタ。故郷スコットランドを離れ、後半生を北海道・余市で生きた一人の女性の物語と、彼女が「日本ウイスキーの母」と呼ばれる理由をたどる。

読了 3分 · 歴史
山崎と余市は何が違うのか——サントリーとニッカ、日本を代表する二つのシングルモルトの飲み分け
Region comparison

山崎と余市は何が違うのか——サントリーとニッカ、日本を代表する二つのシングルモルトの飲み分け

山崎はサントリー、余市はニッカ。同じ山崎蒸溜所で出会い、別々の道を歩んだ二人が生んだ、日本を代表するシングルモルト。温暖な風土と多彩な樽の山崎、北の海と石炭直火の余市——味の個性と選び方を整理する。

読了 5分 · 地域比較
なぜ英国最高峰のふもとのスコッチ蒸溜所を、日本のニッカが持っているのか——竹鶴政孝の没後10年に起きた逆転
History

なぜ英国最高峰のふもとのスコッチ蒸溜所を、日本のニッカが持っているのか——竹鶴政孝の没後10年に起きた逆転

英国最高峰ベン・ネヴィス山のふもとに建つスコッチの蒸溜所は、日本のニッカウヰスキーが所有している。1825年の創業から、早すぎた商標売却、密輸業者が持ち込んだ実験、二度の操業停止、そして竹鶴政孝の没後10年に起きた買収まで。

読了 5分 · 歴史
なぜ二度の大戦で、ウイスキーは造れなくなったのか——穀物を奪われた蒸溜所と、チャーチルの一行
History

なぜ二度の大戦で、ウイスキーは造れなくなったのか——穀物を奪われた蒸溜所と、チャーチルの一行

二つの大戦で、スコットランドではウイスキーの蒸留が止まり、第二次大戦下のアメリカでは蒸溜所が魚雷の燃料を造った。日本では大日本果汁(現ニッカ)が海軍の監督工場になる。ウイスキーが戦争に弱い理由と、樽に残った「空白の年」の話。

読了 5分 · 歴史
ウイスキーを持ち歩く「スキットル」の使い方——選び方・入れる酒・洗い方と、入れっぱなしがよくない理由
How to drink

ウイスキーを持ち歩く「スキットル」の使い方——選び方・入れる酒・洗い方と、入れっぱなしがよくない理由

焚き火の前や山の上で開ける、小さな一杯。スキットル(ヒップフラスク)の選び方、入れていい酒とよくない酒、洗い方と乾かし方、そして寒い屋外と飛行機で気をつけたいことを、実用目線で整理します。

読了 6分 · 飲み方
ニッカウヰスキーの種類と選び方——ブラックニッカ・フロム・ザ・バレル・竹鶴・余市・宮城峡、価格の「段」で分かる最初の一本
How to drink

ニッカウヰスキーの種類と選び方——ブラックニッカ・フロム・ザ・バレル・竹鶴・余市・宮城峡、価格の「段」で分かる最初の一本

1,000円台のブラックニッカから、7,700円で横並びになる竹鶴・余市・宮城峡まで。ニッカのラインナップは値段の段がそのまま「中身の段」になっている。定番各本の度数・味の方向と、最初の一本の決め方を整理する。

読了 7分 · 飲み方
なぜ静岡の蒸溜所は、ポットスチルを「薪の火」で焚いているのか——山から出た間伐材と、オークションで競り落とした軽井沢の釜
Production

なぜ静岡の蒸溜所は、ポットスチルを「薪の火」で焚いているのか——山から出た間伐材と、オークションで競り落とした軽井沢の釜

釜の下で薪が燃える、蒸溜所自身が「他に類を見ない」と呼ぶポットスチル。静岡蒸溜所が薪を選んだ理由と、隣に立つもう一基——閉鎖された軽井沢蒸溜所の部品から組み直された釜の来歴をたどる。

読了 5分 · 製法解説
終売・休売になった「あの一本」の代わりを探す——響17年・竹鶴17年・富士山麓 樽熟原酒50°、失われた三つの要素で選ぶ現行品
How to drink

終売・休売になった「あの一本」の代わりを探す——響17年・竹鶴17年・富士山麓 樽熟原酒50°、失われた三つの要素で選ぶ現行品

響17年、竹鶴17年、富士山麓 樽熟原酒50°。高騰した終売・休売ボトルを追う前に、自分が惚れていたのが「熟成の厚み」「度数」「構成」のどれだったかを切り分ける。要素ごとに、二次流通よりずっと現実的な価格で狙える現行品を探す。

読了 7分 · 飲み方
コンビニで買えるウイスキーの選び方——180ml前後の小瓶と350mlの缶ハイボール、その夜に合うのはどっちか
How to drink

コンビニで買えるウイスキーの選び方——180ml前後の小瓶と350mlの缶ハイボール、その夜に合うのはどっちか

コンビニのウイスキー売り場に並ぶのは、180ml前後の小瓶と350mlの缶ハイボール。缶1本は家のハイボールのダブル1杯ぶん、小瓶1本は缶およそ3本ぶん。純アルコール量で並べ直すと、その夜どちらを手に取るべきかがはっきりする。

読了 8分 · 飲み方
なぜ酒売り場で「ニッカウヰスキー」だけが「ヰ」と書くのか——1946年に表記から外れた仮名と、「井戸の井」で登記しようとした社名
History

なぜ酒売り場で「ニッカウヰスキー」だけが「ヰ」と書くのか——1946年に表記から外れた仮名と、「井戸の井」で登記しようとした社名

裏ラベルの製造者名は「ニッカウヰスキー株式会社」。1946年の「現代かなづかい」で表記から外れたはずの「ヰ」が、なぜ酒売り場ではこの一社にだけ残るのか。井戸の「井」で登記しようとした逸話と、法律の側が「ウイスキー」で固まった理由をたどる。

読了 9分 · 歴史
なぜトリス クラシックとブラックニッカ クリアは37度なのか——酒税が下げ止まる数字と、スコッチが40%を切れない事情
How to drink

なぜトリス クラシックとブラックニッカ クリアは37度なのか——酒税が下げ止まる数字と、スコッチが40%を切れない事情

スーパーの棚に40度と37度が並ぶ理由の一つは、国税庁の税率表にある。瓶売りの度数帯では、37度が最低税額のまま届くいちばん高い数字だ。その出どころと、味の側の理屈。

読了 6分 · 飲み方
ジャパニーズの隣で何が起きているのか——中国と韓国が本気で造り始めたモルトウイスキー
Region comparison

ジャパニーズの隣で何が起きているのか——中国と韓国が本気で造り始めたモルトウイスキー

ニューワールドウイスキーといえば台湾とインドだったが、いま造り手の動きが最も激しいのは日本のすぐ隣だ。韓国初のシングルモルトを生んだソウル郊外の蒸溜所と、ペルノ・リカールとディアジオが山に建てた中国の蒸溜所。どこまで進み、どこからが未完なのかを事実と数字で整理する。

読了 13分 · 地域比較
なぜ戦時下の日本で、ウイスキーだけは増やされたのか——海軍に納めた「イカリ印」と、缶に詰めて戦地へ送られた一杯
History

なぜ戦時下の日本で、ウイスキーだけは増やされたのか——海軍に納めた「イカリ印」と、缶に詰めて戦地へ送られた一杯

米も酒も配給へ向かっていた戦時下、山崎と余市のスチルは止まらなかった。ウイスキーが軍需品に指定されていたからである。英国海軍を手本にした日本海軍の嗜好、寿屋が納めた「イカリ印」、缶に詰めて北の戦場へ送られた余市の一杯。そして残った樽が、戦後の再出発を支えた話。

読了 9分 · 歴史
なぜウイスキーの造り手は、自分の判断の答え合わせを十数年後にしかできないのか——入社した年に詰められた樽を、60年後の自分が受け取るまで
History

なぜウイスキーの造り手は、自分の判断の答え合わせを十数年後にしかできないのか——入社した年に詰められた樽を、60年後の自分が受け取るまで

12年物のラベルの数字は、熟成年数であると同時に日付でもある。仕込みの判断と結果の確認が十年以上ずれる産業を、1962年にグラスゴーの在庫係として入った男と、設立から6年しのいだ会社からたどる。

読了 8分 · 歴史
なぜ戦後の日本では、酒を飲んだ人が目を失ったのか——1年で中毒2,065人・死亡1,575人という厚生省の数字
History

なぜ戦後の日本では、酒を飲んだ人が目を失ったのか——1年で中毒2,065人・死亡1,575人という厚生省の数字

終戦直後の日本では、酒の顔をした別の液体が売られていた。軍から放出されたメチルアルコールと、厚生省統計が残した1年間の数字。なぜ「目」だったのか、そしてウイスキーはなぜ無事なのかを資料からたどる。

読了 10分 · 歴史
なぜ日本の酒は、「買うもの」ではなく「配られるもの」だった時代があるのか——一世帯ひと月四合と、値段が自由になるまでの二十五年
History

なぜ日本の酒は、「買うもの」ではなく「配られるもの」だった時代があるのか——一世帯ひと月四合と、値段が自由になるまでの二十五年

酒屋の棚から一本を選べること。この当たり前を、日本は一度まるごと失っている。一世帯ひと月四合の配給、切符と交換したビール、そして配給が解けたあとも十五年続いた価格の統制を、記録でたどる。

読了 9分 · 歴史
なぜウイスキーの会社は、蒸溜所から遠く離れた山を手入れしているのか——森と結ぶ協定は原則30年から、長いもので100年
Production

なぜウイスキーの会社は、蒸溜所から遠く離れた山を手入れしているのか——森と結ぶ協定は原則30年から、長いもので100年

蒸溜所の紹介はたいてい「水」から始まる。だがその水を守る仕事は敷地の外、山の中で動いている。原則30年・長いもので100年という森の協定、地下水が届くまでの年月、そして王冠のコルク不足から買われた山の話。

読了 9分 · 製法解説
白州と余市は、どちらも初留を直火で焚いている——「森と海」の対比では見えない、日本の二大シングルモルトの分かれ道
Region comparison

白州と余市は、どちらも初留を直火で焚いている——「森と海」の対比では見えない、日本の二大シングルモルトの分かれ道

森の白州と海の余市。この対比は有名だが、設備表を並べると別の姿が見えてくる。どちらも初留は直火。分かれ道は蒸溜器・発酵槽・冷却・麦芽の四つで、要は「幅をどこで作るか」の置き場所が違った。

読了 9分 · 地域比較
日本

この蒸留所が属する地域

日本

1923年、鳥井信治郎が山崎蒸溜所を開設したのが日本ウイスキーの始まり。技師として招かれた竹鶴政孝は後にニッカウヰスキーを設立し余市蒸溜所を開いた。スコッチの製法を土台にしながらも、繊細な水質と四季の寒暖差を生かした独自のスタイルを確立し、2000年代以降は国際コンペティションでの受賞を機に世界的な評価を得ている。

日本を深掘りする →
NEIGHBOURS

日本の他の蒸留所

日本をもっと知る →
SETOUCHI DISTILLERY

SETOUCHI DISTILLERY

Setouchi

広島県 ・ 2022年

オリエンタル金沢蒸溜所

オリエンタル金沢蒸溜所

Oriental Kanazawa

石川県 ・ 2022年

ガイアフロー静岡蒸溜所

ガイアフロー静岡蒸溜所

Shizuoka (Gaiaflow)

静岡県 ・ 2016年

ニセコ蒸溜所

ニセコ蒸溜所

Niseko

北海道 ・ 2021年

SIMILAR TASTE

産地を越えて味が近い蒸留所

地理ではなく味わいで繋がる、別の産地の蒸留所。

イングリッシュ蒸留所(セントジョージズ)
🏴󠁧󠁢󠁥󠁮󠁧󠁿 イングランドモルティが近い

イングリッシュ蒸留所(セントジョージズ)

ローゼリュー蒸留所
🇫🇷 フランスフルーティーが近い

ローゼリュー蒸留所

ボウモア蒸留所
🏴󠁧󠁢󠁳󠁣󠁴󠁿 アイラモルティが近い

ボウモア蒸留所

クラガンモア蒸留所
🏴󠁧󠁢󠁳󠁣󠁴󠁿 スペイサイドモルティが近い

クラガンモア蒸留所

SAME OWNER

ニッカウヰスキーが持つ他の地域の蒸留所

ニッカウヰスキーさつま司蒸溜蔵

ニッカウヰスキーさつま司蒸溜蔵

Nikka Satsuma Tsukasa

鹿児島県 ・ 2018年

ニッカウヰスキー門司工場

ニッカウヰスキー門司工場

Nikka Moji

福岡県 ・ 2017年

ベン・ネヴィス蒸留所

ベン・ネヴィス蒸留所

Ben Nevis

ハイランド ・ 1825年

宮城峡蒸溜所

宮城峡蒸溜所

Miyagikyo

宮城県 ・ 1969年

← 蒸留所一覧へ戻る