WHY THIS TASTE
定番(約13〜15ppm)より高いフェノール値20ppmの泥炭麦芽を用い、単式蒸留器で2回蒸留した原酒をエックスバーボン樽で熟成、加水せず57.9度で瓶詰めした度数無調整版。ノンチルフィルター・無着色で、40度のオリジナルや12年では和らいでいたスモークとバーボン樽の油分・胡椒のようなスパイスが、水で薄めないぶん凝縮して立ち上がる。高い度数ゆえ少量の加水で表情が大きく変わり、ピートの甘い煙とバニラのバランスを自分で探れるのが、このカスクストレングスならではの楽しみ方となる。

この味を生む蒸留所
クーリー蒸留所アイルランド東岸ラウス県のクーリー半島に立つ、アイリッシュ・ウイスキー復興の先駆けである。ハーバードでアイリッシュ・ウイスキーの衰退を論じたジョン・ティーリングが、1985年に国営のジャガイモ由来アルコール蒸留所を買い取り、2年足らずで転換。1987年に創業したこの蒸留所は、実に100年ぶりにアイルランドに生まれた新蒸留所だった。大手のアイリッシュ・ディスティラーズが3回蒸留を標榜する中、ティーリングはスコットランド人蒸留家ゴードン・ミッチェルの助力を得て、あえて2回蒸留を選んだ。ピートを効かせた「コネマラ」など、それまでのアイリッシュにない個性を打ち出し、現在はサントリー傘下でその遺産を受け継いでいる。
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コネマラConnemara
アイルランド・クーリー蒸溜所で造られる、アイルランド初の本格的なピーテッド・シングルモルトウイスキー。コネマラ地方の泥炭で乾燥させた大麦麦芽を使用し、ピート香を纏わせた後にポットスチルで二回蒸溜、バーボン樽で熟成させる。フェノール値はスコッチの重ピートモルトよりやや控えめで、ピーティーながらアイリッシュらしい滑らかさを両立している。現在はサントリー傘下。
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