
WHY THIS TASTE
ノンピートのトバモリーと同じ蒸留所で造られる、ピーテッドのレダイグの定番10年。フェノール値30〜40ppmほどに焚き込んだコンチェルト種の麦芽を使い、エックスバーボン樽で熟成、46.3度・ノンチルフィルター・無着色で瓶詰めする。かつての10年は43度・チルフィルターだったが、現行の仕様で度数と質感を引き上げた。潮の香りと薬品のようなスモークに、バーボン樽由来のバニラと甘さが重なり、アイラモルトに通じる力強さを持つ。

この味を生む蒸留所
トバモリー蒸留所スコットランド西岸、マル島の港町トバモリーに立つ、島で唯一の蒸留所である。1798年、地元でケルプ(海藻)灰を扱う商人だったジョン・シンクレアが、「レダイグ蒸留所」として創業した。英国漁業協会がトバモリーの町を興した10年後のことだ。19世紀から20世紀にかけて幾度も閉鎖と所有者交代を繰り返し、1993年にバーン・スチュワート社の傘下で安定した。現在は南アフリカのディステル・グループ傘下のバーン・スチュワートが所有する。仕込み水は、町を見下ろす丘のミシュニッシュ湖近くの私有湖から引く。ノンピートの「トバモリー」と、旧名を冠したピーテッドの「レダイグ」という2つのスタイルを造り分ける、マル島の造り手だ。
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レダイグLedaig
スコットランド・マル島のトバモリー蒸溜所で造られるピーテッドシングルモルト。1798年創業で、かつての蒸溜所名「レダイグ」に由来する。休止と再開を繰り返した歴史を持ち、無泥炭仕込みの「トバモリー」に対し、こちらは重厚なスモーク香が特徴。2023年以降はCVHスピリッツ傘下で製造される。
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マル島唯一のウイスキー蒸溜所トバモリーは、ノンピートの「トバモリー」とピーテッドの「レダイグ」を造り分ける。レダイグは湾の古い集落名で蒸溜所の創業時の名前。閉鎖をくり返した200年と、1993年以降に半年ずつ分けた造りの仕組み、同じ釜で味が分かれる理由をたどる。

スコッチの公式な産地は5つで、そこに「アイランズ」は入っていない。それでも棚に並ぶこの呼び名の正体と、スカイ・オークニー・マル・ジュラ・アランで驚くほど違う味、最初の一本の選び方。