
WHY THIS TASTE
2022年3月に登場した12年熟成表現で、ブランドがエドリントンからフランスのラ・マルティニケーズ・バルディネへ移ったあとのラインナップ。バーボン樽とシェリー樽で12年熟成させた原酒を用い、創業当時の禁酒法時代を意識したコルク栓の黒いボトルに詰める。40度。ノンエイジのオリジナルが持つ軽快さを残しつつ、レーズンのような甘酸っぱさと樽由来のまろやかさが加わり、重心が一段低くなっている。

この味を生む蒸留所
グレンロセス蒸留所スコットランド・スペイサイド、ロージズの町に立つ蒸留所である。1878年にジェームズ・スチュアートが建設に着手したが資金難に陥り、ウィリアム・グラントとロバート・ディックが引き継いで、1879年12月に生産を開始した。最初の蒸留が行われた12月28日は、あのテイ橋鉄道大惨事と同じ日だった。その原酒は早くから上質なブレンド用モルトとして評価され、1896年からフェイマス・グラウスの、1930年代からはカティサークの個性を支える要となった。1994年、ベリー・ブラザーズ&ラッド社のもとで、熟成年数ではなく蒸留年を記す「ヴィンテージ」の概念を打ち出した。2017年にエドリントンが銘柄を買い戻し、蒸留所と再び一体となった、シェリー樽熟成の名門だ。
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カティサークCutty Sark
1923年、ロンドンのワイン商ベリー・ブラザーズ&ラッドが禁酒法下の米国市場向けに開発した淡色ブレンド。同名の快速帆船にちなみ、当時としては異例に淡い色調と軽やかな味わいで一世を風靡した。長きにわたりグレンロセスを「拠りどころ」としてきたが、2018年にラ・マルティニケーズへ売却され、同社傘下のグレンマレイの原酒も加わるようになった。
モルトとグレーンの比率はおよそ3:7とされ、上記2蒸留所以外の構成銘柄・配合比は非公開。
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