
Glenrothes
スコットランド・スペイサイド、ロージズの町に立つ蒸留所である。1878年にジェームズ・スチュアートが建設に着手したが資金難に陥り、ウィリアム・グラントとロバート・ディックが引き継いで、1879年12月に生産を開始した。最初の蒸留が行われた12月28日は、あのテイ橋鉄道大惨事と同じ日だった。その原酒は早くから上質なブレンド用モルトとして評価され、1896年からフェイマス・グラウスの、1930年代からはカティサークの個性を支える要となった。1994年、ベリー・ブラザーズ&ラッド社のもとで、熟成年数ではなく蒸留年を記す「ヴィンテージ」の概念を打ち出した。2017年にエドリントンが銘柄を買い戻し、蒸留所と再び一体となった、シェリー樽熟成の名門だ。
グレンロセスは、豊かで芳醇、スパイシーな果実味を帯びたスペイサイド・スタイルの酒質を得意とする。最大の特徴は、シェリー樽熟成への深いこだわりだ。原酒の大半は、スペインのヘレスで厳密な仕様に基づいて用意された、ファーストフィルのシェリー・シーズンド樽で熟成される。わずかにアメリカンオークを組み合わせることで、繊細でバランスのとれた奥行きが生まれる。この樽使いが、リッチで熟した酒質を育む。
グレンロセス蒸留所は、1878年にジェームズ・スチュアートが建設に着手したが、資金難に陥ったため、ウィリアム・グラントとロバート・ディックが引き継いで完成させ、1879年12月に生産を開始した。最初の原酒が蒸留された12月28日は、あのテイ橋鉄道大惨事が起きた日でもあった。1887年にはハイランド・ディスティラーズの結成に中心的役割を果たした。1999年にエドリントン・グループが取得し、2010年にベリー・ブラザーズ&ラッドへ売却されたが、2017年にエドリントンが銘柄を買い戻し、蒸留所とブランドが再び一体となった。
蒸留所はスコットランド・スペイサイドの中心、ロージズの町に立つ。数多くの名蒸留所が集まるロージズで、良質な水と穀物に恵まれた環境が造りを支える。スペイサイドを代表する典型的なシングルモルトを生む地として、その豊かな風土が酒質の土台となっている。
1994年、ベリー・ブラザーズ&ラッドのもとで、熟成年数ではなく蒸留年を記す「ヴィンテージ」の概念を打ち出したことで知られる。現在はソレラ・リザーブや熟成表記のシングルモルトも展開する。その原酒はフェイマス・グラウスやカティサークの中核も担う。シェリー樽が生む芳醇な酒質と、ヴィンテージという独自の流儀で知られる、スペイサイドの名門である。


The Glenrothes Whisky Maker's Cut
🏴 スコットランド ・ グレンロセス蒸留所 ・ シングルモルト ・ NAS ・ 48.8%

Chieftain's Glenrothes 1999 15 Year Old Butt
🏴 スコットランド ・ グレンロセス蒸留所 ・ シングルモルト ・ 15年 ・ 58.6%
Gordon & MacPhail MacPhail's Collection Glenrothes 8 Year Old
🏴 スコットランド ・ グレンロセス蒸留所 ・ シングルモルト ・ 8年 ・ 40%
The Glenrothes Sherry Cask Reserve
🏴 スコットランド ・ グレンロセス蒸留所 ・ シングルモルト ・ NAS ・ 40%
The Glenrothes Bourbon Cask Reserve
🏴 スコットランド ・ グレンロセス蒸留所 ・ シングルモルト ・ NAS ・ 40%
Glenrothes Peated Cask Reserve
🏴 スコットランド ・ グレンロセス蒸留所 ・ シングルモルト ・ NAS ・ 40%
The Glenrothes Peated Cask Reserve
🏴 スコットランド ・ グレンロセス蒸留所 ・ シングルモルト ・ NAS ・ 40%

印刷ミスで生まれた黄色いラベル、密輸船長ビル・マッコイ、そして「リアル・マッコイ」の伝説。手頃な定番ブレンデッド・カティサークが禁酒法下のアメリカで名を上げた数奇な航海をたどる。

生まれた年に蒸留された「同い年の一本」を、どこで・いくらで探すか。ボトラーズや専門店の当たり方、予算のリアル、買う前の注意点、手が届かないときの代替案までを整理します。

赤い雷鳥のラベルでおなじみのフェイマスグラウス。なぜ「グラウス」は「フェイマス」を名乗り、1980年以来スコッチ売上No.1を守り続けるのか。パースの家族の物語から、2025年の意外な身売りまで。

イタリアで長く一番売れたシングルモルトは、マッカランでもグレンフィディックでもなくグレングラントだった。密造から始まった蒸溜所と、1961年にローゼスを訪れた一人のイタリア人の話。

スコッチの蒸溜所では、働く人に勤務中のウイスキーが配られていた。盗み飲みを防ぐために始まったとされる「ドラミング」——一日三杯という量の実像と、1970年代に消えた理由、そしていま一本のボトルに残るその記憶をたどる。

生まれ年ボトルやオークションで見かける「1998」。その数字だけでは、何年ものかは読めない。スコッチ規則が蒸溜年の表示に付けた四つの条件と、日本の二つの公正競争規約との違いを、条文から読み解く。

スコッチとバーボンの現場では、この10年ストライキがくり返されてきた。争われているのは賃上げだけではない。残業、シフト、そして「休暇1日=7時間12分」という計算式だ。

この蒸留所が属する地域
スペイ川流域に蒸留所が集中する、スコットランドで最も蒸留所数の多い地域。シェリー樽由来のリッチな甘みからバーボン樽由来の軽やかな果実香まで幅が広いが、総じて華やかでエレガントな味わいが多い。グレンリベット、グレンフィディック、マッカランなど世界的な銘柄を数多く擁する。
スペイサイドを深掘りする →地理ではなく味わいで繋がる、別の産地の蒸留所。