WHY THIS TASTE
背の高いポットスチルとミネラル分の極めて少ない天然湧水を仕込み水に使うグレンロセスの酒質は、厚みがありながら澄んだ果実味を持つ。この15年はスペインで特注シーズニングしたヨーロピアンオークのシェリー樽のみで15年熟成させた1本で、ダークブラウンシュガーやベイクドフルーツの甘い香りにシナモンとスターアニスが重なり、味わいはキャラメリゼした洋梨とダークチョコレートへ寄る。着色は行わず100%ナチュラルカラー。定番の12年と18年の間を埋める新ラインで、シェリー由来の甘さと明るいスパイスの余韻を43%で厚めに残した構成になっている。

この味を生む蒸留所
グレンロセス蒸留所スコットランド・スペイサイド、ロージズの町に立つ蒸留所である。1878年にジェームズ・スチュアートが建設に着手したが資金難に陥り、ウィリアム・グラントとロバート・ディックが引き継いで、1879年12月に生産を開始した。最初の蒸留が行われた12月28日は、あのテイ橋鉄道大惨事と同じ日だった。その原酒は早くから上質なブレンド用モルトとして評価され、1896年からフェイマス・グラウスの、1930年代からはカティサークの個性を支える要となった。1994年、ベリー・ブラザーズ&ラッド社のもとで、熟成年数ではなく蒸留年を記す「ヴィンテージ」の概念を打ち出した。2017年にエドリントンが銘柄を買い戻し、蒸留所と再び一体となった、シェリー樽熟成の名門だ。
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ザ・グレンロセスThe Glenrothes
スペイサイド、ロゼスの町にあるグレンロセス蒸溜所によるシングルモルト。1993年よりヴィンテージ表記でのリリースを始め、年式ごとの原酒の個性を伝えるスタイルで人気を博した。所有権はエドリントン・グループとベリー・ブラザーズ&ラッドの間で移り変わり、2017年にエドリントンがブランドを再取得。近年は51年など長期熟成の高級ボトルも発表している。
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