WHY THIS TASTE
バーボン用とライ用、二つのサワーマッシュ原酒をヴァッティングして仕上げるため、法的にバーボンにもライにも分類されない一本。樽詰めは業界標準の125プルーフに対し103プルーフという低いバレル・エントリー・プルーフで、器はファイヤーチャーした新アメリカンホワイトオーク。温度を人為的に上下させるヒートサイクル熟成庫が樽との接触回数を稼ぐ。加水が少ないぶん焦がした砂糖やバニラの甘みが濃く残り、そこへライ由来の胡椒香が重なる。US*1バーボン(45.7度)より低い43度で、甘みと刺激のバランスを取った位置づけ。

この味を生む蒸留所
ミクターズ蒸留所起源を1753年にさかのぼる、アメリカ最古級の系譜を継ぐ名門である。前身はスイス系メノナイトのジョン・シェンクがペンシルベニア州シェファーズタウンで興したライ蒸留所で、のちにボンバーガーズと呼ばれた。「ミクターズ」の名は、オーナーのルー・フォーマンが息子マイケルとピーターの名を組み合わせて作ったもの。禁酒法後の紆余曲折を経て操業を止めたが、1990年代にジョセフ・マグリオッコが商標をわずか245ドルで取得し、名匠ディック・ニューマンとともに復活させた。生産をバーボンの中心地ケンタッキーへ移し、樽をトーストしてから焦がす独自の手法などで「世界で最も称賛されるウイスキー」と評される品質を築いた。
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ミクターズMichter's
米国ペンシルベニア州で1753年頃にメノナイト系移民のシェンク兄弟が興した蒸溜所を起源とするウイスキーブランド。独立戦争期にはワシントン将軍の軍にも供給したと伝わる。現在はケンタッキー州を拠点とし、バーボンとライウイスキーを中心に展開。妥協のない少量生産と長期熟成にこだわり、10年・25年熟成など高評価の限定品を多く手がけることで知られる。
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