
WHY THIS TASTE
ウィリアム・グラント&サンズがブレンド用モルト供給の主力として建設した蒸留所。ヘビリーピーテッド原酒を用い、48.9%という独自の度数で仕上げる。

この味を生む蒸留所
アイルサベイ蒸留所スコットランド・ローランド、サウス・エアシャーのガーヴァンに立つ蒸留所である。2007年、ウィリアム・グラント社が、かつてレディバーン蒸留所のあったガーヴァンの複合施設内に建設した。バルヴェニー、グレンフィディック、キニンヴィの負担を軽減し、ブレンデッド「グランツ」やブレンデッドモルト「モンキー・ショルダー」向けの原酒を供給するのが目的だった。8基のスチルを備え、年産500万リットル。エステリー、ナッティ、フルーティ、そしてヘビリー・ピーテッドという4種の異なる原酒を造り分ける。ローランドとしては珍しく、計算されたバランスのよいピートを効かせるのが特徴だ。蒸留所から望むアイラ・クレイグ島にちなんで名づけられた、実務的な造り手である。
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アイルサベイAilsa Bay
スコットランド南西部ローランド地方、ガーヴァン蒸留所の敷地内に2007年設立されたアイルサベイ蒸留所のシングルモルト。ウィリアム・グラント&サンズ社が自社ブレンド用原酒の確保を目的に建設した大規模蒸留所で、軽やかなローランド調とは異なる甘くスモーキーな個性が特徴。米国産の小樽で数か月熟成させる独自の前熟成工程を採用していることでも知られる。
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グレンフィディックと同じ一家が造るブレンデッド「グランツ」。1963年、テレビ広告をめぐってグレーン原酒の供給を止めると迫られた一家は、9か月ほどでガーバン蒸溜所を建てた。原酒を自前でまかなう体制と、三角ボトルの由来をたどる。

スコッチ5大産地でいちばん語られない「ローランド」。法律の条文で引かれた境界線、青りんごのような軽やかさの理由、「三回蒸留の産地」という通説の実際、二軒まで減って20軒超に甦った復活劇、そして最初の一本の選び方まで。