
Ailsa Bay
スコットランド・ローランド、サウス・エアシャーのガーヴァンに立つ蒸留所である。2007年、ウィリアム・グラント社が、かつてレディバーン蒸留所のあったガーヴァンの複合施設内に建設した。バルヴェニー、グレンフィディック、キニンヴィの負担を軽減し、ブレンデッド「グランツ」やブレンデッドモルト「モンキー・ショルダー」向けの原酒を供給するのが目的だった。8基のスチルを備え、年産500万リットル。エステリー、ナッティ、フルーティ、そしてヘビリー・ピーテッドという4種の異なる原酒を造り分ける。ローランドとしては珍しく、計算されたバランスのよいピートを効かせるのが特徴だ。蒸留所から望むアイラ・クレイグ島にちなんで名づけられた、実務的な造り手である。
アイルサベイは、バルヴェニーのスチルを手本とした8基の銅製ポットスチル(ウォッシュ4基・スピリッツ4基)を備える。エステリー、ナッティ、フルーティ、そしてヘビリー・ピーテッドという、4種の異なるキャラクターの原酒を造り分けるのが特徴だ。とりわけローランドとしては珍しく、計算されたバランスのよいピートを効かせる。多彩な原酒を生み分ける柔軟さが、ブレンドの土台を幅広く支えている。
アイルサベイ蒸留所は、2007年、ウィリアム・グラント社によって、かつてレディバーン蒸留所のあったガーヴァンの大きな複合施設内に建設された。目的は、同社のシングルモルト蒸留所であるバルヴェニー、グレンフィディック、キニンヴィにかかる原酒供給の負担を軽減することだった。とりわけブレンデッド「グランツ」やブレンデッドモルト「モンキー・ショルダー」向けの需要増が、8基のスチル・年産500万リットルという規模の建設を後押しした。現在もウィリアム・グラント社が所有する。
蒸留所はスコットランド・ローランド、サウス・エアシャーのガーヴァンにある、大きなガーヴァン複合施設の一角に立つ。名は、蒸留所から望むクライド湾に浮かぶドーム状の花崗岩の島、アイラ・クレイグにちなむ。良質な水と、グラント社の一貫した生産体制が、安定した原酒造りを支えている。
8年の生産を経て、2016年2月、初の公式シングルモルトとして熟成表記のないヘビリー・ピーテッドのボトルを発売した。産出原酒の多くは、グランツやモンキー・ショルダーのブレンドに用いられる。ローランドらしからぬバランスの効いたピートと、多彩な原酒の造り分けで知られる、ガーヴァンの実務的な造り手である。


この蒸留所が属する地域
スコットランド南部の低地地帯。伝統的に3回蒸留を行う蒸留所が多く、ピートを使わない大麦と相まって、軽やかで穀物由来の優しい甘みを持つスタイルが特徴とされる。かつては蒸留所数が多かったが20世紀に大きく減少し、近年オーヘントッシャンやグレンキンチーなどを中心に再評価が進んでいる。
ローランドを深掘りする →地理ではなく味わいで繋がる、別の産地の蒸留所。