
Lowland
スコットランド南部の低地地帯。伝統的に3回蒸留を行う蒸留所が多く、ピートを使わない大麦と相まって、軽やかで穀物由来の優しい甘みを持つスタイルが特徴とされる。かつては蒸留所数が多かったが20世紀に大きく減少し、近年オーヘントッシャンやグレンキンチーなどを中心に再評価が進んでいる。
スコットランド南部、イングランドとの境に近い低地地帯。歴史的には大規模なグレーンウイスキー生産や、軽い酒質のモルトづくりで知られた。20世紀後半に蒸留所数が大きく減ったが、2000年代以降はダフトミルやキングスバーンズなどクラフト蒸留所の新規開業が相次ぎ、静かな復興期を迎えている。
なだらかで穀倉地帯に近い風土を背景に、ピートをほとんど使わない軽やかな造りが伝統。3回蒸留による軽い酒質がローランドの評判を支えてきたが、現在この伝統を守るのはオーヘントッシャンのみで、多くは2回蒸留を採用している。
レモンやシトラス、刈りたての草、はちみつ、やわらかなオーク——軽快でドライ、フローラルな味わいが持ち味。刺激が穏やかで食前酒や入門にも向くとされ、かつては「ローランド・レディース(ローランドの淑女)」の異名で親しまれた。
軽やかで穀物感のあるスタイルを代表するのが、スコットランドで唯一3回蒸留を続けるオーヘントッシャン。ほかにジョニーウォーカーの原酒でも知られるグレンキンチー、南西部の古豪ブラッドノックなどがある。近年はダフトミルやキングスバーンズといった新世代のクラフト蒸留所も登場し、静かに層が厚くなっている。

Rosebank 12 Year Old Flora & Fauna
🏴 スコットランド ・ ローズバンク蒸留所 ・ シングルモルト ・ 12年 ・ 43%


Ailsa Bay
ローランド

Annandale
ローランド ・ 2014年

InchDairnie
ローランド ・ 2015年

Auchentoshan
ローランド ・ 1823年

Girvan
ローランド ・ 1963年

Cameronbridge
ローランド ・ 1824年

Kingsbarns
ローランド ・ 2014年

Clydeside
ローランド ・ 2017年

Glasgow
ローランド ・ 2015年

Glenkinchie
ローランド ・ 1837年

Strathclyde
ローランド ・ 1927年

Daftmill
ローランド ・ 2005年

知多やカフェグレーンを口にしたときの、あの澄んだ甘さと軽やかさ。同じ穀物の酒なのに、なぜグレーンウイスキーはモルトより格段にクリーンなのか。その鍵は「連続式蒸留」という装置の構造そのものにある。

英国の法律はスコッチを五つに区分し、そのどれかを容器の前面に表示するよう義務づけている。四つは棚にあるのに、ブレンデッドグレーンだけが見当たらない。その空白の理由と、法律が使われない席を用意した意味をたどる。

薬として生まれた蒸留酒は、なぜ世界を代表する酒になったのか。修道院の「命の水」、密造と1823年の酒税法、連続式蒸留とブレンドの発明、「ウイスキーとは何か」を定義した1909年の報告、そして日本への伝来——5つの転換点でたどる。

ウイスキーの歴史はほぼ必ず「1494年」から語り出される。だがその一行を実際に開くと、年も、人物も、量も揃っていない。最古の記録が証明していること、していないことを確かめる。