
WHY THIS TASTE
アンノックの定番レンジの入口となる12年。アメリカンオーク樽で熟成し、標準品は40度(米国向けは43度)で瓶詰めされる。樽構成は、バーボン樽とシェリー樽の併用とする販売店の説明が多い一方、蒸留所長が100%エックスバーボン樽と答えたとの証言もあり、情報が分かれる。蜂蜜や麦芽糖、バニラカスタードの甘みに柑橘の皮が添う、軽快でクリーンな味わい。2016年IWSC金賞、2017年サンフランシスコ世界スピリッツ品評会ダブルゴールドを受賞した。

この味を生む蒸留所
ノックデュー蒸留所スコットランド・ハイランドの北東部、ノック・ヒルの麓に立つ蒸留所である。1893年、ジョン・モリソンが、ファイフ公爵から土地を買い、ノック・ヒル南斜面に湧く泉を見出して創業した。翌1894年、目を引く地元産の灰色花崗岩で建てられ、ディスティラーズ・カンパニー社(DCL)が建てた最初のモルト蒸留所として、革新的で近代的な蒸留所の体現と称された。1983年に閉鎖されたが、1988年にインヴァーハウスが取得し、1989年2月に生産を再開した。1994年、ノッカンドゥとの混同を避けるため、ボトルの銘柄名をゲール語で「丘」を意味する「アンノック(anCnoc)」に改めた。蒸留所名と銘柄名が異なる珍しい造り手だ。
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アンノックanCnoc
スコットランド・ハイランド地方のノックドゥ蒸留所が造るシングルモルトウイスキー。ブランド名はゲール語で「丘」を意味する。蒸留所名の「ノックドゥ」のままでは蒸留所名と同名のノッカンドゥと混同されがちだったため、1994年に「アンノック」へと改称された。1893年創業で、1988年からインバーハウス・ディスティラーズ傘下となっている。伝統的な鋳鉄製ワームタブで冷却する製法が特徴で、12年をはじめ複数の熟成年数がリリースされている。
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ウイスキーのショットとビールを組み合わせる「ボイラーメーカー」。名前が定着したのは1930〜40年代のアメリカ。同じように混ぜずに並べる飲み方は、スコットランドの「ハーフ・アンド・ア・ハーフ」やフィラデルフィアの「シティワイド」など各地にある。歴史と合わせ方を整理する。

棚に並ぶボトル名と、それを造った蒸溜所の名前は、しばしば一致しない。商標を他人に握られていた、似た銘柄が先にいた、中身が単一蒸溜所ではない——キルケラン、アンノック、アマハガンなどの実例で、名前がズレる5つの理由をたどる。