
WHY THIS TASTE
1923年、ロンドンの老舗酒商ベリー・ブラザーズ&ラッドが、当時主流だった色の濃い重厚なブレンドとは正反対の「淡い色と軽やかさ」を狙って世に出した一本。グレンロセスをキーモルトに、マッカランやハイランドパーク、タムドゥーなどスペイサイド中心のノンピート原酒を組み合わせ、40度で瓶詰めする。名は1922年に英国が買い戻した快速帆船カティサーク号に由来し、禁酒法下の米国へ渡って知名度を広げた。

この味を生む蒸留所
グレンロセス蒸留所スコットランド・スペイサイド、ロージズの町に立つ蒸留所である。1878年にジェームズ・スチュアートが建設に着手したが資金難に陥り、ウィリアム・グラントとロバート・ディックが引き継いで、1879年12月に生産を開始した。最初の蒸留が行われた12月28日は、あのテイ橋鉄道大惨事と同じ日だった。その原酒は早くから上質なブレンド用モルトとして評価され、1896年からフェイマス・グラウスの、1930年代からはカティサークの個性を支える要となった。1994年、ベリー・ブラザーズ&ラッド社のもとで、熟成年数ではなく蒸留年を記す「ヴィンテージ」の概念を打ち出した。2017年にエドリントンが銘柄を買い戻し、蒸留所と再び一体となった、シェリー樽熟成の名門だ。
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カティサークCutty Sark
1923年、ロンドンのワイン商ベリー・ブラザーズ&ラッドが禁酒法下の米国市場向けに開発した淡色ブレンド。同名の快速帆船にちなみ、当時としては異例に淡い色調と軽やかな味わいで一世を風靡した。長きにわたりグレンロセスを「拠りどころ」としてきたが、2018年にラ・マルティニケーズへ売却され、同社傘下のグレンマレイの原酒も加わるようになった。
モルトとグレーンの比率はおよそ3:7とされ、上記2蒸留所以外の構成銘柄・配合比は非公開。
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