
WHY THIS TASTE
シーバスリーガルの定番となる12年。12年以上熟成させたモルトとグレーンの原酒をブレンドし、40度で瓶詰めする。1950年にシーバス・ブラザーズが傘下に収めたストラスアイラ蒸留所の原酒が、ブランドの「心臓部」とされるスペイサイドモルトの核を担う。12年熟成のブレンデッドとしては1939年に米国で登場したとされ、以来大きく姿を変えずに売られてきた。チェリーやキャラメルトフィーの甘みに、コショウのようなスパイスが加わる、高級ブレンドの先駆けらしい丸みのある味わい。

この味を生む蒸留所
ストラスアイラ蒸留所スコットランド・スペイサイド、キースのアイラ川のほとりに立つ、ハイランドで最も古くから操業を続ける蒸留所である。1786年、ジョージ・テイラーとアレクサンダー・ミルンが、亜麻加工業の衰退に代わる生業として「ミルタウン蒸留所」の名で創業した。当初は40ガロンのポットスチル1基で、ブルームヒルの泉から水を引いた。双子のパゴダ屋根と美しい水車を備えた、スコッチ屈指の風光明媚な蒸留所として知られる。1950年、シーバス・ブラザーズが取得。以来、その豊かでなめらかな原酒は、ブレンデッド「チーバス・リーガル」や「ロイヤル・サルート」の心臓部を担う。「チーバスの故郷」と称される、由緒ある名門だ。
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シーバスリーガルChivas Regal
1801年創業のシーバス・ブラザーズが、1909年にマスターブレンダー、チャールズ・スチュワート・ハワードの手で世に送り出した高級ブレンド。キースのストラスアイラ蒸留所を「心臓部」に据え、その柔らかな原酒が全てのボトルに流れる。ヴィクトリア女王の御用達となった食料品店を起源に持つ、ブレンデッドウイスキーの「高級路線」を切り拓いた先駆けである。
上記に加え、オルタバーンやブラエヴァルなど非公開の蒸留所を含む約20種のモルト・グレーンウイスキーをブレンド。全構成比は非公開。
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多くのブランドで最上位の「21年」が、ローヤルサルートでは入門の一本。1953年のエリザベス2世戴冠を祝い、王室礼砲の基本「21発」を熟成年数に置き換えた由来と、陶磁器フラゴンの色、「62発」「53種」の数字まで読み解く。

シーバスリーガルもグレンリベットもクラウンローヤルも、かつては一つのカナダの会社のものだった。禁酒法の国境で育ったシーグラムが、創業者の孫の代に映画と音楽へ賭け、2000年に消えるまでをたどる。

甘い緑茶で割るシーバス、深夜のクラブで飲むJ&Bとコーラ、ビールに沈める韓国の爆弾酒、「ペグ」で量るインド。日本とフランスを含む6つの国の飲み方から、ウイスキーがどんな場に置かれてきたかを読み解く。

同じ1909年生まれ、同じ12年のデラックス・ブレンデッド。シーバスは明るくなめらか、オールドパーはまろやかで厚い。核のモルト、日本との付き合い方、味と飲み方の違いから、自分の一本を選ぶ。

ギネスが「現役で稼働する最古のスコッチ蒸溜所」と認めた1786年創業のストラスアイラ。かつては自分の名で知られたその酒が、闇市と破産を経てシーバスリーガルの心臓になるまでをたどる。

ブレンデッドの工程表には、混ぜたあとにもう一枠ある。樽や槽で寝かせる「マリッジ」だ。デュワーズが看板に掲げる二度の熟成から、現行の機器では捉えきれていない変化まで。