
WHY THIS TASTE
ストラスアイラ蒸留所の原酒を心臓部として、複数の蒸留所のモルト・グレーンウイスキーをブレンドすることで、チェリーやキャラメルトフィーの甘みに、コショウのようなスパイシーな刺激が加わる、高級ブレンドの先駆けらしい味わいになる。

この味を生む蒸留所
ストラスアイラ蒸留所スコットランド・スペイサイド、キースのアイラ川のほとりに立つ、ハイランドで最も古くから操業を続ける蒸留所である。1786年、ジョージ・テイラーとアレクサンダー・ミルンが、亜麻加工業の衰退に代わる生業として「ミルタウン蒸留所」の名で創業した。当初は40ガロンのポットスチル1基で、ブルームヒルの泉から水を引いた。双子のパゴダ屋根と美しい水車を備えた、スコッチ屈指の風光明媚な蒸留所として知られる。1950年、シーバス・ブラザーズが取得。以来、その豊かでなめらかな原酒は、ブレンデッド「チーバス・リーガル」や「ロイヤル・サルート」の心臓部を担う。「チーバスの故郷」と称される、由緒ある名門だ。
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シーバスリーガルChivas Regal
1801年創業のシーバス・ブラザーズが、1909年にマスターブレンダー、チャールズ・スチュワート・ハワードの手で世に送り出した高級ブレンド。キースのストラスアイラ蒸留所を「心臓部」に据え、その柔らかな原酒が全てのボトルに流れる。ヴィクトリア女王の御用達となった食料品店を起源に持つ、ブレンデッドウイスキーの「高級路線」を切り拓いた先駆けである。
上記に加え、オルタバーンやブラエヴァルなど非公開の蒸留所を含む約20種のモルト・グレーンウイスキーをブレンド。全構成比は非公開。
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ギネスが「現役で稼働する最古のスコッチ蒸溜所」と認めた1786年創業のストラスアイラ。かつては自分の名で知られたその酒が、闇市と破産を経てシーバスリーガルの心臓になるまでをたどる。

ブレンデッドの工程表には、混ぜたあとにもう一枠ある。樽や槽で寝かせる「マリッジ」だ。デュワーズが看板に掲げる二度の熟成から、現行の機器では捉えきれていない変化まで。

どちらも樽で寝かせた琥珀色の蒸留酒。EUの規則では隣り合って定義されているのに、熟成年数の下限、ラベルの「◯年」が指すもの、砂糖を足していいかどうか——三か所だけ、扱いがはっきり分かれている。

ラベルに蒸溜所名は書かれていないブレンデッドスコッチ。だがその味を決めているのは、たいてい特定の蒸溜所のモルトだ。ティーチャーズ、シーバス、デュワーズ、ホワイトホース、ジョニ黒など定番7本の「キーモルト」を各社公表情報から整理し、次の一本の選び方に落とし込む。

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