
WHY THIS TASTE
コアレンジで唯一の年数表記モデルとなるエントリー表現。エックスバーボン樽とオロロソシェリー樽で10年熟成、40度。洋梨やりんごなどオーチャードフルーツの香りにバニラ・バタースコッチの甘みが重なる、軽やかで飲みやすい味わい。

この味を生む蒸留所
グレングラント蒸留所スコットランド・スペイサイド、ロージズの町に立つ蒸留所である。1840年、元密造者の兄弟ジョンとジェームズ・グラントが免許を取って創業した。海と港ガーマスに近く、足元にスペイ川、近隣に大麦畑と、モルト造りの条件がすべて揃う地だ。1872年、若き「少佐(メジャー)」ジェームズ・グラントが継承し、蒸留所を大きく発展させた。彼が導入した背が高く細身のスチルと、水冷式の精留器(ピュリファイア)は、今もグレングラントの軽くエレガントな酒質の核をなす。少佐は北スコットランドで初めて自動車を所有した人物でもあった。2005年にイタリアのカンパリ・グループが取得。淡く華やかな酒質で、とりわけイタリアで絶大な人気を誇る名門だ。
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グレン・グラントGlen Grant
スコットランド・スペイサイド、ロゼスにあるグレン・グラント蒸溜所のシングルモルト。1840年、密造業者だったグラント兄弟によって創業された。甥から蒸溜所を継いだ「メジャー」ジェームズ・グラントは、スコットランド初の電灯導入や背の高い蒸溜器の採用などで知られ、軽やかでクリアな味わいを確立した。2005年にイタリアのカンパリ・グループ傘下となり、現在イタリアで最も売れるシングルモルトとして知られる。
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スコッチウイスキー規則2009とアメリカ連邦規則5.143条を一行ずつ並べて読むと、熟成年数も樽も添加物の可否も、通説とは違う場所に線が引かれていました。「何も足すな」と厳しく書かれているのは、じつはバーボンのほうです。

イタリアのモルト市場で長く首位を守ってきたのは、5年熟成のグレングラントだった。1961年に蒸溜所を訪ねた一人の輸入業者と、19世紀から使われる精留器(ピュリファイアー)。若い酒が一国の定番になった理由をたどる。

スコットランドの蒸溜所は、かつて自前の線路と蒸気機関車を持っていた。1.25マイルの支線、車体に銘柄名を刻んだ小型機関車「パグ」、1965年の旅客廃止、そして廃線跡といまも残る2台をたどる。

イタリアで長く一番売れたシングルモルトは、マッカランでもグレンフィディックでもなくグレングラントだった。密造から始まった蒸溜所と、1961年にローゼスを訪れた一人のイタリア人の話。

蒸溜所の柵のむこうで草を食む牛は、風景ではなくウイスキー造りの一部だ。純アルコール1リットルを造るたび、糖化かす約2.5キロと初留の残液約8リットルが出る。18世紀末から牛を養ってきたその副産物が、いま燃料へも比重を移している。

高いほど美味しいとは限らない。実勢5,000円以下には、世界中で飲み継がれてきた実力派がひしめく。コスパを見極める3つの物差しを示し、日本のブレンデッドからバーボン、シングルモルトまでタイプ別に7本を紹介する。