
WHY THIS TASTE
オート麦・モルト大麦・ライ麦・小麦の4種で仕込み、コーンを一切使わないマッシュビル。アメリカのウイスキーでは主役になりにくいオート麦が入ることでバナナを思わせる香りとクリーミーな口当たりが生まれ、モルト大麦がビスケットのような香ばしさを添える。樽はミネソタから取り寄せた30ガロンのヘビーチャード新樽で、標準の53ガロン樽より木との接触が強く、キャラメルやベイキングスパイスが短期間で乗る。47度。コーンの甘さで押すバーボンに対し、こちらは4種の穀物の重なりで甘みを組み立てるのがレンジ内での役割になる。

この味を生む蒸留所
コーヴァル蒸留所イリノイ州シカゴのレイブンズウッド地区に立つ、1800年代半ば以来シカゴ初となった蒸留所である。2008年、ロバート・バーネッカー博士と妻ソナット・バーネッカー・ハート博士の夫妻が創業した。政府や学術の世界でキャリアを築いた二人が、ロバートのオーストリア由来の蒸留の伝統と最新技術を融合させようと新たな道を選んだ。KOVALの名は、ソナットの曾祖父がウィーンから単身渡米して人生を切り拓いた際の愛称であり、ロバートが蒸留を学んだ祖父の姓シュミット(=Kovalのドイツ語相当)にも通じる。有機穀物を用い、ハートカットのみを使い、30ガロンの小樽でシングルバレル瓶詰めする、こだわりの造り手だ。
蒸留所の詳細を見る →このボトルのブランド
コーヴァルKoval
シカゴのコーヴァル蒸留所が手がけるウイスキーブランド。原料は全量オーガニック認証の穀物で、コーンとミレット(キビ)で仕込むバーボン、コーンを使わないフォーグレーン、ライ麦100%のライという3本を常設のコアレンジとする。いずれも業界標準より小さい30ガロン樽で熟成させ、複数樽をブレンドせず1樽ずつシングルバレルで瓶詰めするため、ラベルには樽番号が記される。日本にも輸入されており国内の酒販店で入手できる。
このブランドの他のボトルを見る →ノブクリーク 9年 シングルバレルリザーブ(60度)
ジムビーム蒸留所 ・ 9年
バニラ・カラメルを軸にスパイシーが寄り添う骨格が共通。同じ方向性でもう一本試したい。
ジョージ T. スタッグ 2025 リリース
バッファロートレース蒸留所 ・ 15年
バニラ・カラメルとフルーティーが両立する味わいが共通項。並べて飲み比べても面白い。
ティーニニック 8年 デアリング・ライ スペシャルリリース2025
ティーニニック蒸留所 ・ 8年
フルーティー・バニラ・カラメルのニュアンスが重なり、好みならすんなり馴染むはず。

ワイルドターキー 13年
ワイルドターキー蒸留所 ・ 13年
バニラ・カラメル・スパイシーのニュアンスが重なり、好みならすんなり馴染むはず。